2014年03月31日 月曜日
歯肉溝浸出液 名古屋市コンドウ歯科
歯肉溝gingival sulcusとは
歯と遊離歯肉との間に存在する浅い溝のことです。
歯肉溝底部は、接合上皮で歯面と上皮が付着しています。
ブラッシングが良く行われている健康な唇側・舌側歯肉は1~2mm、隣接面は2~3mm程度です。
歯肉に炎症があると歯肉溝は深くなり、歯周ポケットと呼ばれるようになります。
歯肉溝浸出液gingival fluidについて
歯肉溝には体液が流出しており、「歯肉溝浸出液」と呼ばれています。
この浸出液は、歯肉の結合組織の血管から進出した体液が接合上皮や歯肉溝上皮を通過したもので、
歯肉溝を清掃する作用を持っています。
歯肉が正常な場合は浸出液はきわめて少ないが、咀嚼やブラッシングなどの何らかの刺激によって流出します。
プラークが付着して炎症が生じると血管の浸透性は高まり、浸出液の量が増加します。
浸出液中には、白血球や剥離した上皮も存在します。