2014年05月19日 月曜日
咬合性外傷による歯周組織の変化 名古屋コンドウ歯科
咬合性外傷は、過度の咬合力によってと繰り返される組織の牽引や圧迫に伴う歯根膜の物理的損傷や
循環障害に由来する退行性病変です。
すなわち、歯周組織の変性や壊死が起こってくるのです。
圧迫側における歯周組織の変化
歯周組織加わる力がその適応力を超えている場合には、歯根膜腔が圧迫されます。
狭くなった歯根膜腔の血管には循環障害が起こってきます。
さらに力が強い場合には、破骨細胞が現れて、圧迫部に破骨の吸収が起こってきます。
牽引側の変化
咬合力が歯周組織の適応力を超えた場合には、牽引側の歯根膜線維は伸展され、
歯根膜腔は拡大され歯槽骨面には骨の新生が見られます。
さらに牽引する力が強い場合には、歯根膜線維は伸展し硝子様変性を起こし、
循環障害(出血や血栓形成)を伴うこともあります。
歯根膜線維がさらに進展されると、断裂したり、セメント質が剥離、歯槽骨の吸収も見られます。