食片圧入とは、食べ物が歯の間に挟まることです。
この食片圧入は、歯間部の歯周組織を高度に破壊する原因の一つに挙げられます。
症状の検査
食べ物がはさまりやすい部位の特定を行う。
実際に歯間部に圧入されている食べ物の有無と性状を診査する。
レントゲン診査で隣接面に垂直性骨吸収があるかを調べる。
原因の究明
食片圧入を起こすと考えられる原因は、
1. 歯間離開度の不良
2. 辺縁隆線の消失や高さの不揃い
3. プラガーカスプ(対合歯の咬頭が楔状に接触部に咬み込んでいる)
4. 早期接触
5. 歯の動揺がある
歯間離開度
正常な歯間離開度の平均値は、下顎臼歯部で70μm、上顎臼歯部で90μm、(50~110μm)で
食片圧入は、110μmを超えると危険が生じ、150μmでは高率に発生する。