垂直性歯根破折は、根尖性歯周炎に似た症状を示し、
歯周組織が破壊される。
垂直歯根破折の分類
1. 亀裂(初期)
破折しているがマイクロスコープの観察でも間隙は見られず、
破折線は白色または黒色の線として見られるのみである。
2. 不完全破折(中期)
歯根の一部のみに破折が生じている状態で、歯根は一体を維持している。
破折線は離開しておらず、亀裂となっている場合が多い。
3. 不完全破折(進行期)
破折線が歯頚部から根尖あるいはその近傍を通って反対側の歯頚部まで連続している状態である。
破折線は亀裂となっている場合から、間隙が開いて歯根が2片に分離している状態まで様々である。
原因とリスクファクター
1. 強い外力
歯に強い外傷性咬合が加わった場合。
2. 歯質の弾性の減少
垂直破折は中高年者に多く、生活歯に比べ失活歯に多いことから考えられる。
3. 修復物との関係
修復物を介して楔の力として加わる場合がある。