初診時と再評価時の検査結果を比較検討して、どの程度の治療効果が
出たかによって治療計画を修正します。
そして次に行う修正治療の計画、或いはメインテナンスへの方法を
検討します。
どのような事を重点的に評価するかを列記します。
1. 口腔清掃が不十分で歯肉に発赤など炎症がある部位
再基本治療を行います。
清掃が不十分になる原因を検討して、再ブラッシング指導(モチベーションの強化も含む)、
再スケーリング・ルートプレーニングを行う。
歯列不正や付着歯肉の狭小などの修飾因子が原因と考えられる場合には、
それらに対する改善処置を計画します。
2. 肉眼上歯肉の炎症が歯肉が4mm以上の部位
歯周外科の必要性を検討します。できるだけ歯周組織の再生(アタッチメントゲイン)を
狙います。
3. 根分岐部病変の再評価
根分岐部の位置が歯冠寄りか、口腔へ露出しているか、歯肉で覆われているかを判断します。
さらに水平方向と垂直方向(根尖方向)のプロービングの深さ、根分岐部の骨破壊の程度などから
次に行う処置方針を決定します。
4. 歯の動揺度が改善されていない部位
歯の動揺を大きくしている原因、改善されない原因を検討して、固定の必要性を決めます。
5. 欠損部の補綴処置
支台歯となる歯の歯周組織の改善状態を見て計画の修正をします。