ポケット内部の歯根面に付着している歯石やプラークを取り除いた後、
露出根面が再び付着する形態には、「上皮付着」と「結合組織性付着」の2種類があります

ひとたびポケットの形成などにより口腔内に露出した根面へ歯周組織が再び
付着する場合、ほとんどは結合の弱い「上皮性付着」です。
上皮性付着が多い理由
プラークが付着した根面は、スケーリング、ルートプレーニングして生物学的に
汚染されていない状態にした場合、歯周組織が再び付着する可能性があります。
しかし、ポケット内に露出した根面では、すでにセメント質は壊死し、
生きた線維の付着がないため、歯肉弁を戻し結合組織を根面に密着させても、
セメント質の再生は生じにくく歯根表面に線維が埋入された結合組織性付着は
ごくわずか生じるのみです。
通常は、歯肉上皮が根面に沿って増殖し、長い上皮性付着が形成されます。
結合組織性付着が生じる場合
根面に付着している線維が残っている場合には、
結合組織性付着が生じる可能性があります。