2015年11月02日 月曜日
根分岐部病変の診査ポイント
根分岐部病変は、歯周病病が多根歯の根分岐部に及び、
根分岐部の歯周組織が破壊され、根面がポケット内に露出して
プラーク細菌に汚染されている状態です。
根分岐部の診査
1. 湾曲した形状のファーケンションプローブを使用して水平的、
垂直的なポケットの深さを図ります。
2. 上顎大臼歯では、歯根が重なって判別しにくいためにエックス線画像診断による
検査が困難なことが多いので、エックス線用プローブを
使用することもあります。
3. 根分岐部の根面には裂溝や小窩が存在し、セメント質の形成不全も
存在することがあるために歯周病変が生じやすいので、レントゲン診査だけで
判断しないようにします。
4. 根分岐部病変のできやすい場合は、解剖学的にはエナメル質の分岐部への侵入、
エナメル象牙境から分岐部までの長ささが短い場合、小帯が発達している、
付着部が少ない場合などです。