2016年09月05日 月曜日
歯周炎になり骨が溶けるプロセス
歯周炎になると、上皮付着と呼ばれる歯の周りの組織が破壊されて、
歯周ポケットができます。
そのポケットに生息する歯周病原因性菌が増殖して炎症が進行します。
骨のリモデリングとは
骨は体の支持組織として、荷重を支え、カルシウムの貯蔵庫としての働きを持っています。
これらの役割を果たすために、骨組織は生涯を通じて吸収と形成を繰り返します。
この現象を「骨のりモデリング」といいます。
歯の周りの歯槽骨が吸収するプロセス
1. 歯周ポケットで歯周病原性菌が増殖します。
2. 菌からリポ多糖など菌体成分が放出されます。
3. それにより歯周組織に炎症が誘発されます。
4. またその菌体成分は、破骨細胞の分化を誘導します。
5. 破骨細胞が活発化することにより歯槽骨の吸収が起こります。
歯周病による歯槽骨の吸収
歯周病による歯槽骨の吸収は、リモデリングによる形成が
損なわれた結果です。