歯周炎になると歯周ポケットが深くなり病状が悪化するのでしょうか。
実は、ポケットの深さだけではなく、ほかの要素も調べる必要があります。
歯周ポケットの深さ
ポケットの測定開始位置が、エナメル象牙境からであれば
ある程度安定したデータが得られます。
しかし、歯肉が退縮してきた場合、それより根尖の位置から測定する場合もあります。
その場合すでに周囲の歯槽骨が吸収してきているのでポケットの数値が少なくても安心できません。
従って歯周組織の量、ポケットの深さ、出血の有無、動揺度、歯間離開度などの
様々なデータをもとに診断する必要
があります。
歯周炎の進行の観点から
ポケットが深ければその中にプラークがたまり易くなります。
次第に歯周炎は進行していくことが考えられます。
治療方針は歯周ポケットをいかに浅くしていくかになります。
歯周炎の進行には咬合性外傷という「力」の要素も深くかかわっています。
また、ある種の全身疾病があると歯周炎のリスク因子ともなります。
糖尿病、骨粗鬆症、ストレス等は深くかかわっています。