2016年11月14日 月曜日
骨粗鬆症が歯周病に与える影響
骨粗鬆症になると、骨密度が低下して骨質が悪くなり骨折の危険性が増します。
アゴの骨も全身の骨と同じように骨密度が低下します。
骨粗鬆症と歯周病の関係
最近の報告で、骨粗鬆症の方に、歯周炎の炎症が加わると、その炎症が軽度であっても
強度の骨吸収が起こってくることが明らかになりました。
これは、歯周病が軽いと油断していると、気が付いた時には、
かなり進行した歯周病になってしまうということです。
では、どのように事に注意すればよいのでしょう
1. 歯周病の治療を行い、歯肉から出血しないように定期健診で管理する。
2. 日頃のブラッシング励行でプラークコントロールを徹底的にする。
3. 骨粗鬆症の治療を受ける。同時に、ビタミンD、カルシウム、日光、運動といった
骨によい影響を与える習慣をつける。骨質に関係するコラーゲンも注目されています。
偏食や極端なダイエット、喫煙や過度の飲酒も避け、生活習慣に気を配りましょう。
4. 女性ホルモン(エストロゲン)が骨の新陳代謝に関わっているため、
特に50代以降の女性は注意を要します。歯周病で歯を失い、義歯になっても
アゴの骨が減っているために合わない入れ歯で苦しむケースもあります。