矯正治療をした後に下の前歯の歯茎が痩せた。
それは、反対咬合(下顎前突)を治療した後に出で来ることがあります。
どうして歯茎が痩せるのか?
1. 無理な矯正治療
反対咬合では、下の前歯を内側に引っ込める必要があります。
アゴの中央部にあった歯を内側のアゴの骨の淵に追いやるため、歯の周りの骨が減ります。
そのため歯茎が痩せてしまいます。歯だけの矯正で無理なら、最初から外科矯正などの選択が必要です。
2. 歯周病の管理不良
矯正治療で歯を動かすには、骨の吸収と添加が必要です。
歯周病の管理が悪かったり、プラークコントロールが不十分だと骨の添加が悪くなります。
歯の周りの骨の量が減り歯茎が痩せてしまいます。
3. 間違ったブラッシング
ブラシを歯茎に押し付けたり、歯間ブラシで歯の間を押し広げてしまうことがあります。
治療方法は?
治療方法よりも予防が大切です。
一旦歯茎が下がり、しかも全体の骨のラインも下がってしまった場合には、
歯肉移植も適応外となります。
歯周病の管理をしっかり行い、正しいプラークコントロールをしましょう。