歯肉縁下とは、歯肉の内側の中に入った部分で、その部にある歯石を歯肉縁下歯石と言います。
歯肉縁下歯石
特徴として、見える部分にある歯石よりも硬くてなかなか取れません。
浸出液や血液に由来するヘモグロビンを含むために色は黒っぽくなっています。
超音波の振動を加えても動じず、パワーをあげれば歯根を傷めることになるので、
取り除くのが困難です。
手用スケーラー
そこで手用スケーラーと言われるグレーシーキュレットを用いて除去します。
ポケットの内部は直接見るのが困難で、感覚で行うと歯根の形態を変えてしまうこともあります。
かなりの熟練技がいります。
奥歯の根分岐部はさらに取り除くのが難しい部位です。
根面溝など歯根の形状を把握したうえでのスケーリング操作が必要です。