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    2014年09月22日 月曜日

    食片圧入は歯周組織を破壊に導く 名古屋コンドウ歯科

    食片圧入とは、食べ物が歯の間に挟まることです。
    この食片圧入は、歯間部の歯周組織を高度に破壊する原因の一つに挙げられます。
    症状の検査
    食べ物がはさまりやすい部位の特定を行う。
    実際に歯間部に圧入されている食べ物の有無と性状を診査する。
    レントゲン診査で隣接面に垂直性骨吸収があるかを調べる。
    原因の究明
    食片圧入を起こすと考えられる原因は、
    1. 歯間離開度の不良
    2. 辺縁隆線の消失や高さの不揃い
    3. プラガーカスプ(対合歯の咬頭が楔状に接触部に咬み込んでいる)
    4. 早期接触
    5. 歯の動揺がある
    歯間離開度
    正常な歯間離開度の平均値は、下顎臼歯部で70μm、上顎臼歯部で90μm、(50~110μm)で
    食片圧入は、110μmを超えると危険が生じ、150μmでは高率に発生する。

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    2014年09月15日 月曜日

    歯周病細菌の歯肉への侵入 名古屋 コンドウ歯科

    歯周病細菌の歯肉への侵入
    電顕による研究が行われる以前は、細菌は歯肉組織中に直接侵入することはなく、
    細菌の産生物のみが侵入して歯周組織に炎症を生じさせて増悪すると考えられていました。
    しかし、電顕を用いた研究により、急性壊死性潰瘍性歯肉炎をはじめ進行した
    中・重度の歯周炎では、歯肉の上皮さらには結合組織中に細菌が侵入することが
    明らかとなりました。
    侵入経路
    内縁上皮のみではなく、外縁上皮からも侵入し、特に歯肉上皮の角化が悪いと
    侵入する量が多いことが報告されています。
    細菌が生体の防御をくぐり抜けて歯肉の中で増殖すれば、
    酵素・毒素・代謝産物を遊離して、歯周組織を著しく破壊すると考えられます。

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    2014年09月08日 月曜日

    抗菌薬の歯周ポケット内投与

    局所薬物配送システム
    ポケット内など病変が生じている局所に長時間にわたり薬物が作用し効果を発揮するシステムです。
    局所に高濃度の薬物を長時間作用させることが出来、全身に対する副作用が少ないという利点もあり、
    広く用いられています。
    歯周ポケット内に徐放性の殺菌薬(テトラサイクリン系殺菌薬など)を注入し、
    歯周病性細菌を減少させる方法です。
    歯周病治療への応用
    従来から歯周ポケット内への貼薬は行われていました。
    特にポケット内ではグラム陰性嫌気性菌の為害作用が強いことが明らかになったことから、
    これらの細菌に対し有効な抗菌薬(テトラサイクリン系)をポケット内へ挿入し、
    しかも徐放性にして長時間高濃度を保ち、有害菌を減少させる治療法が行われるようになりました。
    適応症
    1. 細菌が著しく増殖していると考えられる急性鐘状期(急性歯周膿瘍)
    2. 有害な菌が特に多いと考えられる侵襲性歯周炎
    3. 根分岐部や形態異常による根面裂溝部などスケーラーによる機械的清掃が困難な部位
    4. 局所的に存在する極めて深いポケット
    5. 全身状態が悪く歯周外科が行えないケース

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    2014年09月01日 月曜日

    根分岐部病変が生じやすい原因 名古屋 コンドウ歯科

    根分岐部病変は、歯周病変が多根歯の根分岐部に及び、根分岐部の歯周組織が破壊され、
    根面がポケット内に露出してプラーク細菌が付着・汚染されている状態です。
    根分岐部のポケット
    1. 根分岐部の根面に沿って根尖方向へ垂直性のポケットが形成される。
    2. 根分岐部の中心に向かって水平性ポケットが形成される。
    根分岐部病変が生じやすい原因
    1. エナメル突起やエナメル真珠が存在することが多い。
    2. 根分岐部の根面には裂溝や小窩が存在し、セメント質の形成不全も存在することが多い。
    3. 咬合力が集中し、強い力が作用しやすい。
    4. 髄床部には、髄管(副根管や側枝)が多い。
    5. 上記の1~4が合併して作用することもある。

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    2014年08月26日 火曜日

    歯周病の方のかぶせ物 名古屋市 コンドウ歯科

    歯周病の観点から考えると、かぶせ物を作る時に注意していることがあります。
    1. 清掃性
    マージンの位置と適合性、歯冠の形態が関与します。
    歯冠修復物のマージンの位置は、歯周病患者にとって縁下に設定すると歯肉縁下プラークを増加させる事になります。
    従って歯肉縁上マージンにするのが好ましいと言われています。
    頬舌側の豊隆(カウントゥア)は、食物によって歯肉が傷ついたり、ポケット内へ食物が入るのを防ぐ役割をします。
    しかし豊隆が強すぎると清掃性が悪くなり辺縁部に炎症を起こしやすくなります。
    2. 食片圧入
    接触点の位置と高さが大事です。
    接触点は、60μ~90μ程度で辺縁隆線の高さを揃えます。
    接触点の位置は、出来るだけ辺縁隆線寄りに設定をして、接触点上に食物が停滞をしないようにします。
    接触点の広さは、垂直方向には狭く、頬舌方向にはやや広くします。
    3. 咬合性外傷
    咬合面の形態と面積、対合歯との接触が関与します。
    咬合面形態は、その歯の受ける咬合力に影響し、咬合性外傷を防ぐ上で重要な因子です。
    咬合力をできるだけ垂直(歯軸)方向に受けるようにします。
    咬合面の頬舌幅径をできるだけ小さくして咬合面性を小さくします。
    咬頭頂と咬合斜面をなだらかにします。

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