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2011年08月17日 水曜日
歯周病とタバコ
タバコは、歯周病のリスクファクター(危険因子)です。
タバコを吸う人は、吸わない人に比べ3倍も歯周病にかかりやすく、また2倍も多く歯を失っているという報告があります。
たばこに含まれる「ニコチン」は血液の流れを悪くし、体の抵抗力が低下して、歯周病にもかかり易くなります。タバコを吸うと、歯周病が悪化する原因
1. タバコのタール成分が歯に付着して、歯周病の原因となる歯垢、歯石を付きやすくする。
2. タバコに含まれるニコチンが歯肉の栄養を補給する血管を収縮させて、血流障害を起こす。
3. 喫煙者は白血球数が多く、タバコの成分が白血球を刺激して歯周病菌と戦う白血球の機能が低下してしまい、局所の炎症を強くする。
4. 歯と歯肉の境目にある溝の中の酸素が不足し、酸素が大嫌いな歯周病菌にとって繁殖しやすい環境を作ってしまう。
5. 喫煙によりビタミンCが消費されて、歯肉を修復する線維芽細胞のコラーゲン合成がうまく行かなくなる。
以上の事から、タバコを吸う人は歯周病になりやすく、歯周病が治りづらく、たとえ完治しても再発しやすいのです。タバコは、歯や歯肉以外にも悪影響を及ぼす。
1. ヤニで歯が汚れるだけでなく、メラニンが沈着して歯肉が黒くなり、線維性のゴツゴツした歯肉になります。
2. 舌の表面の細かい突起部分(糸状突起)に舌苔(歯垢と同じ細菌のかたまり)にまみれてヤニが沈着し、ひどい口臭を発します。
3. 味覚を感じる器官(味蕾)にヤニまみれの舌苔が覆い、味覚を鈍麻させてしまいます。
4. 味が感じにくくなると、自然と味つけの濃いものに食事が偏り、これが高血圧等の生活習慣病の原因にもなりえます。
5. 口腔ガンのリスクを高めます。 -
2011年08月14日 日曜日
デンタルフロスの使用方法
歯ブラシだけでは落とせない部位、プラークがたまりやすい歯肉溝や狭い歯間はデンタルフロスでしっかりとケアすることが肝心です。
フロスには、糸状のもので指に巻きつけて使用するタイプと、柄つきになっているタイプがあります。フロスの使用方法
1. 歯の間に挿入するには、のこぎりのようにゴシゴシしながら、ゆっくりと入れます。あせってパッチンと入れて歯茎を傷つけないで下さい。
2. 歯に巻きつけるように動かしながら、歯肉溝の中に少し入れます。
3. フロスをゴシゴシしながら上下方向に歯面に沿って動かします。
4. もう片方の歯の側も同じように動かします。
5. フロッシングできたら外します。
6. いったん引き揚げたら、汚れた部分を再度挿入しないで下さい。別の部分にするか、きれいに洗ってから再度挿入します。一日一回ケアすることでプラークコントロール効果はいっそう高まります。
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2011年08月13日 土曜日
歯周病予防の方法
歯周病を予防するためには、歯周病の原因であるプラーク(歯垢)を除去することが大切です。プラークを取り除くことや、つきにくくすることをプラークコントロールといいます。その方法は、ご家庭で毎日行うブラッシング(セルフケア)と歯科医院で行う専門的なケア(プロフェッショナルケア)があります。さらに、歯周病のリスクファクター(噛み合わせの悪さ、歯ぎしり、不適合冠、虫歯など)である危険因子をなくす治療も大切です。また、全身の免疫力が低下すると歯周病菌が活躍するので、体調管理、病気の予防、生活習慣などにも配慮しましょう。
1. セルフケア
自分のお口に適したブラシを使い、早めのブラシの交換で毎日、効率的に歯磨きをしましょう。
磨く順序を決め、磨き残しをなくしましょう。
鏡を見ながらブラシが的確に当たるのを確認しましょう。
デンタルフロス、歯間ブラシなども併用すると良いでしょう。
2. プロフェッショナルケア
歯周病は、自覚症状がなく「静かな疾病」と言われています。
定期的な健診で歯周検査をしてもらいましょう。
また、メインテナンス時のスケーリング、PMTCで、
歯周病予防をしましょう。
セルフケアと、プロフェッショナルケアの2つが車の両輪となり、予防が上手くいくのです。 -
2011年08月07日 日曜日
プラーク除去は、ブラッシングの目的
歯にへばりついている、爪でひっかいて取ると白いもの。それはプラークです。
磨き残しから生じる歯垢(プラーク)は細菌の塊で、歯周病の原因であります。家庭での歯周病管理として、毎日歯ブラシで歯垢を除去することは非常に重要です。また、歯間ブラシや糸ようじの併用も有効です。超音波ブラシや殺菌作用がある洗口液の使用も有用ではありますが、過信は禁物です。就寝前には十分に時間をかけて丁寧に磨いてください。歯周病は体の免疫力が弱まると進行する病気ですから、全身的な体調管理にも気を付けて下さい。歯周病は「沈黙の病」とも言われる病気で、病状が進行するまでは自覚症状がほとんど現れません。自覚症状がなくても歯科医院での定期的健診や家庭での管理、歯周病予防が大切です。 -
2011年08月05日 金曜日
歯周ポケットって何?
歯周ポケットとは、歯と歯肉の間にある溝のことです。
健康な場合、歯肉溝といって1mm程度の深さです。
歯周病になるとだんだん深くなり、「歯周ポケット」と呼ばれるのです。
この歯周ポケットは、歯肉が腫れたり、歯肉が歯から剥がれてしまうことにより深くなっていきます。
2~3mm程度なら歯ブラシが届きますが、それ以上になると難しくなります。
ポケットにはプラークがたまり、さらに悪化していきます。
4~5mmになると歯科医院で行うスケーリング(歯石除去)の器具も到達が難しくなってきます。
6mm以上になると重症といわれ、通常の治療が困難になり、歯周外科の対象になります。歯周ポケットを作らないため、日頃からのブラッシングに心がけ、予防を大切にしましょう。
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