口の中のプラーク(歯垢)や付着物などが唾液の成分によって石灰化したものが歯石です。
歯肉緑上にできるものと、歯肉緑下にできるものがあり、歯肉緑下にできるものは悪質なものが多いので気をつけましょう。
石灰化して硬くなっているので、歯ブラシで除去することは困難です。
1. 歯肉縁上歯石
歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)とは、歯肉縁より上の部分に付着した歯石のことで、歯肉の境目に沿って付着します。歯肉縁上歯石は白色または黄白色で、外から見える部分に付着しているので肉眼で確認できるため、歯科医院での通常のスケーリング(歯石除去)で比較的簡単に除去することが出来ます。
2. 歯肉縁下歯石
歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)とは、歯肉縁より下、つまり歯周ポケット内の歯根部分に付着した歯石のことで、歯周ポケットからの浸出液や血液に由来するヘモグロビンなどを含むため、黒褐色でとても硬く、縁上歯石と比較して付着する速度は遅いものの歯面への固着力が強く、除去は非常に困難です。