2011年08月16日 火曜日
咬合性外傷
咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)とは、過度な噛み合わせの力によって、歯周 組織に損傷が起きることをいいます。
1. 一次性咬合性外傷
歯周組織が健全な歯に、歯ぎしり(ブラキシズム)、くいしばりなどによる強い力が加わって起こる外傷のことです。
過度の力が加わることにより、咬合痛が出てきたり、 周囲の歯槽骨が溶かされたり、歯の咬耗、くさび状欠損が出来ます。
まず、歯の動揺、歯根膜腔の拡大、白線(歯槽硬線)の消失などが起こり、進行すると、垂直性の骨吸収、歯根の吸収(セメント質の吸収)、歯の咬耗・歯の痛み(歯髄炎様疼痛)などが起きます。
2. 二次性咬合性外傷
歯周病にかかって歯の支えが弱くなった歯に「正常な噛む力」が加わって起こる外傷のことです。
二次性咬合性外傷が起こると、歯周病を悪化させ、進行が早まってし まいます。
分かり易く言うと、
炎症(歯周病)+力(咬合性外傷)=歯周組織の破壊(歯周病悪化)
になります。
【咬合性外傷の対策】
1. 噛み合わせの調整(咬合調整)
2. 歯並びが悪い場合は矯正治療
3. 歯周病の治療
4. 連結冠による治療