2011年08月18日 木曜日
スケーリング
スケーリングとは、歯についた歯石を除去すること です。
歯周病の原因は、プラーク(歯垢)です。歯石自体は直接、歯周病の原因にはなりませんが、歯石は凸凹しているのでそこにプラークが付着しやすいのです。早めに除去しなければ、歯周病菌が増殖してしまい、歯周病の症状が進行してしまいます。
スケーリングを行い、歯磨きで取り除けなかったプラークやブラシで落とせない歯石を取り、ルートプレーニングという操作で根面を滑沢にして再びプラークや歯石が付かないようにします。
一般に、歯肉の上に見える歯肉縁上歯石は比較的楽に落とせますが、歯肉の中に隠れた歯肉縁下歯石は除去するのには熟練を要します。固くてなかなか落とせない歯肉縁下歯石は、深いポケットになると除去がますます困難になります。早めにスケーリングを行い、歯周病予防をすることが大切です。
歯石を取るための道具は、スケーラーと呼ばれ、ハンド(手用)スケーラー、超音波スケーラー、エアースケーラーなどがあります。
1) ハンドスケーラーは、ユニバーサルキュレット、仕上げ用のグレーシーキュレットが良く使われます。
2) 超音波スケーラーは、先端のチップの形状により、縁上用、縁下用、根分岐部用、メインテナンス用などの種類があります。
3) エアースケーラーは、超音波に比べ力がソフトです。各種ブラシを取り付け歯間部のプラーク除去にも使えます。