ファーケーションプラスティーfurcation plastyとは、歯周病の根分岐部病変に対する治療法で、根分岐部形態修整の事です。
Lindheらが発表している治療法で、根分岐部病変1度の進行した症例や2度の初期の症例に対して、
目的
1. 自浄作用を高めて患者による口腔清掃を容易にする。
2. 術者の根面処置を容易にする。

方法
1. オドントプラスティーodontoplasty、歯の整形術   根分岐部の歯面を削合しする。
2. オステオプラスティーosteoplasty、骨整形術      骨の形態を修正する。

根分岐部が歯肉縁下に位置する場合の術式は、
1. フラップ手術により歯肉弁を剥離反転し、根分岐部を直視して、インスツルメントを到達しやすくする。
2. 根分岐部のスケーリング ルートプレーニング(根面の汚染物質除去)、キュレッタージ(炎症性肉芽組織の除去)を行う。
3. オドントプラスティー(歯の整形術)を行う。
根分岐部の入り口の歯質を削って、根分岐部の狭い入口を広げ、水平方向のポケットを減少させる。
4. 骨の形態が著しく異常な場合は、 オステオプラスティー(骨整形術) も行う。
5. 歯肉弁を戻して縫合をする。