-
2011年10月05日 水曜日
根分岐部病変
根分岐部病変とは、歯周病などで奥歯の根の間できた病巣の事です。歯周炎や歯髄疾患の病変が,多根歯の根間中隔に波及した状態の事を指します。おもに上顎の大臼歯、下顎の大臼歯、上顎の小臼歯の歯根の分岐している所にみられます。根分岐部病変は,歯周基本治療では治癒しにくく、病変の程度により治療法が明確に異なります。外傷性咬合や歯周-歯内病変の関与の有無も調べる必要があります。
【分類】
分岐部専用のファーケンション プローブや通常の歯周プローブを用いてエックス線写真を参考にしながら、進行度を 3 段階に分けます。
(Lindhe & Nyman の分類)
1 度:水平的な歯周組織破壊が歯の幅径の 1/3 未満。
2 度:水平的な歯周組織破壊が歯の幅径の 1/3 を超えるが、根分岐部を歯周プローブが貫通しない。
3 度:完全に根分岐部の付着が破壊され、頬舌的あるいは近遠心的に歯周プローブが貫通するもの。 -
2011年10月02日 日曜日
アタッチメントレベル
アタッチメントレベルとは、歯周プローブをポケットに挿入した際の,セメント-エナメル境からプローブ先端までの距離の事を言います。通常のポケットの深さを歯肉の上の部分から何ミリと計る検査の精密版です。セメント-エナメル境の代わりに修復補綴物の辺縁など他の基準点を使用する場合もあります。歯周病治療の評価する際、どれだけ改善して良くなったかを知る指標となります。
【アタッチメントレベルを計る必要性】
単にポケットの深さだけでは、歯周病が改善したと言えない場合があるのです。
1. 歯肉が退縮して浅くなった。実際には進行していることもある。
2. 歯肉の腫れが引いて浅くなった。実際のアタッチメントのレベルは変わらず、急性期がおさまっただけのこともある。
【レベルの測定方法】
通常おこなっているプロービングのポケットデプス値に歯肉退縮量を合計します。それを1 mm 単位で記載します。
【アタッチメントレベルの意味するもの】
アタッチメントレベルは,歯根面に付着している歯周組織の位置を意味し、過去から測定時までの付着喪失の結果であります。アタッチメントレベルを治療前後で比較することによりアタッチメントレベルの変化が分かり,治療効果の指標となります。治療により
アタッチメントが増加した場合はアタッチメントゲインが,また,歯周病の進行によりアタッチメントが減少した場合はアタッチメントロスが生じると言います。
用語集
カテゴリ一覧
最近のブログ記事
月別アーカイブ
-
2024年 (26)
-
2023年 (52)
-
2022年 (52)
-
2021年 (52)
-
2020年 (52)
-
2019年 (52)
-
2018年 (53)
-
2017年 (51)
-
2016年 (52)
-
2015年 (50)
-
2014年 (52)
-
2013年 (52)
-
2012年 (57)
-
2011年 (49)