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2013年03月25日 月曜日
歯周病治療の基本的考え方
歯周病のほとんどは、本質的に炎症性疾患(歯肉炎と歯周炎)です。
そこで、局所の炎症性病変を治療する基本は、局所に炎症を引き起こす刺激物である原因を取り除き、修復を促すことです。
第一に原因除去療法を行い、次に歯周組織の修復過程を促して破壊された歯周組織をできるだけ修復することです。
1. 原因除去療法
・ 歯周病の最も重要な原因(初発因子)であるプラーク(歯垢)を取り除きます。歯肉縁上(毎日のブラッシング)、歯肉縁下(歯科医院で行う)のプラークを協力して除去します。
・ プラーク増加因子(炎症性の修復因子)を除去改善します。不適合冠や詰め物、虫歯の穴などには、プラークがたまり易いのでそれらを治します。
・ 歯周組織に咬合性外傷を引き起こし、歯周炎を増悪させる外傷性咬合を除去します。
・ 対症療法では、プラーク除去などの原因を取り除くことはできません。鎮痛剤、抗生物質などでは一次的効果のみです。また、歯肉を切開し膿を出しても根本的な解決にはなりません。
2. 全身性因子
全身性因子は、初発因子ではなく修飾因子です。
糖尿病や血液疾患などに罹っていると、プラークにより炎症を強く生じやすくなります。すなわち、局所因子の除去を行った上で、全身性因子の改善を図ります。
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