歯周病に影響を与える力には、どのようなものがあるのでしょうか。
実は、歯周病はそのような力によって病状に悪影響が及んできます。

悪影響を与える力
1. 歯ぎしり
通常あり得ないような強い力が加わり、歯の摩耗、歯への力の負担がかかります。歯の摩耗が進むと摩耗面が大きくなるため、力のかかる面積が増えて、より負担が大きくなってきます。
2. 食いしばり
歯の破折、知覚過敏などを起こしてきます。歯周病で弱った歯周組織には多大なダメージとなります。
3. 歯牙接触癖
上下の歯が接触している時間が通常より長くなってくることです。例えば、精密作業、パソコン作業などは、傷つかないうちの上下の歯を合わせていることが多くなります。
4. 早期接触、咬頭干渉
通常噛もうとする位置ではなく、どこか一か所が最初に噛み合わさってくる。その歯には負担がかかります。

症状
歯周病の悪化の症状、歯牙の変化、不快な症状などがあります。
1. 知覚過敏
強い力が加わり歯の付け根に楔状の欠損などができる。特にその部から神経に刺激が伝わりやすく知覚過敏になる。
2. 歯の摩耗
歯の摩耗面が大きくなると辺縁部が欠けてきて、歯の形まで崩れてくる。
3. 歯の動揺
早期接触や咬頭干渉などがあると歯を支える骨が著明に溶けてくるため、動揺が大きくなる。
4. 下顎骨隆起
噛む力に抵抗して下の脇の歯の裏側の骨が隆起してくる。口蓋、上顎大臼歯部などにもみられる。
5. 歯周病の進行が早まる
炎症と力の組み合わせで、歯周病は重症化してきます。
6. 歯の破折
支えの少なくなった歯は、歯根部まで破折が及ぶことが多くなります。
これらの知悪影響を与える力については、歯科医院にご相談して下さい。