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2013年10月14日 月曜日
ディスタルウェッジ手術とは
ディスタルウェッジ手術とは、最後臼歯の遠心面のポケット除去を目的としたフラップ手術です。
最後臼歯の遠心面のポケットを取り除くには、歯肉切除により遠心面の歯肉全体を切除する方法があるが、
開放創面が大きくなるという欠点があります。
ウェッジ手術は、歯肉弁を剥離子、内部のポケットを形成する上皮と結合組織を除去し、再び歯肉を縫合します。
従って開放創面が小さくなるという利点があります。
手術方法
1. 一次切開は骨面に達するように入れます。
2. V字型の軟組織ウェッジを作り、これを取り除きます。
3. 逆斜切開を入れることにより、歯肉を取り除いても、縫合した後がきれいに合わさるようにします。 -
2013年10月07日 月曜日
外傷性咬合となる因子
外傷性咬合は、咬合性外傷を起こすような咬合状態の事です。
歯周炎を進行・増悪させる修飾因子になります。
歯の動揺は増加して、側方力が加わると生じやすくなります。
外傷性咬合となる因子
1. 一次性外傷を引き起こす因子
早期接触(中心咬合位、側方位、前方位)
ブラキシズム(歯ぎしり)(グライディング、クレンチング、タッピング)
側方圧(矯正力も含む)
食片圧入(歯周組織の炎症を合併する)
舌、口唇の悪習癖
2. 二次性咬合性外傷を引き起こす因子(口腔内)
歯周組織の支持量の低下
残存歯の著しい現症や孤立歯
歯冠長と歯根長の比率の悪化
咬合面の平坦広大化
3. 全身性の因子(口腔外)
精神的緊張
肉体的緊張 これらはブラキシズムの原因になる
整形外科の懸垂療法 -
2013年09月30日 月曜日
歯周病菌は歯肉の中へも侵入
歯周病の初発因子は、歯周病菌による歯肉の炎症です。
通常、歯周病菌はバイオフィルムを形成しているプラーク(歯垢)の中に存在し、ポケットの中まで侵入して付着すると考えられています。
細菌が歯肉に侵入する
電顕による研究が行われる以前は、細菌は歯肉組織の中へ直接侵入することはなく、細菌の生産物だけが侵入して歯周組織に炎症を生じさせ、増悪すると考えられていました。
しかし、電顕を用いた研究により、急性壊死性潰瘍性歯肉炎をはじめ進行した中等度から重度の歯周炎では、歯肉の上皮さらには結合組織中に細菌が侵入することが明らかになったのです。
なお、内縁上皮(ポケットの内側)だけでなく、外縁上皮からも侵入します。
特に、歯肉上皮の角化が悪いと、侵入する量が多くなることが報告されています。
侵入した細菌が歯周組織を著しく破壊
細菌が生体の防御機構をくぐり抜けて歯肉の中で増殖すれば、酵素、毒素、代謝産生物を遊離し、歯周組織を著しく破壊すると考えられます。 -
2013年09月23日 月曜日
歯根破折による歯周組織の破壊
外力などが加わり、不運にも歯根が破折することがあります。
歯根が破折した場合、歯周病と同じような歯茎の状態になります。
歯茎が赤くなったり腫れたりして、しっかり噛めない、噛むと痛いなどの症状となります。歯根破折の分類
1. 亀裂 = 初期
破折しているが、マイクロスコープで観察しても間隙は見られず、破折線は白色や黒色の線として見られる。
2. 不完全破折 = 中期
歯根の一部のみに破折が生じている状態で、歯根は一体を維持している。破折線は離開しておらず、亀裂となっている場合が多い。
3. 完全破折 = 進行期
破折線が歯頚部から根尖あるいはその近傍を通って反対側の歯頚部まで連続している状態である。
破折線は亀裂となっている場合から、間隙が開いて歯根が二片に分離している状態まで様々である。 -
2013年09月16日 月曜日
知らないうちに歯周病は進行する
歯磨きをしっかりして表面には汚れが付いていないようなのですが、実は内部で歯周病が進行していることがあります。
内部で歯周病が進行する理由
歯周ポケットが3mm以上になるとポケット内には歯肉縁下プラークが付着増加し、深部組織の破壊を引き起こしてくる危険性が高くなります。
特に、ポケットが深くなると、為害性の強い嫌気性グラム陰性菌や運動性のある細菌(スピロヘータなどの歯周病原性のある細菌)が増加します。
進行しないための治療
これらの有害菌を取り除き、再び増殖できなくするためにポケットを浅くすることが極めて重要です。
1. 歯肉縁上プラークの除去
2. 口腔衛生を困難にする因子の除去
歯石の除去、不良修復物(辺縁があっていない、清掃しにくい形態)の改善、口呼吸の改善、歯列不正の改善、歯肉の形態異常の改善など
3. 歯周ポケットを浅くする
歯肉縁下歯石・プラークの除去、歯周外科によるポケットの除去
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