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    2012年02月10日 金曜日

    歯周ポケットへの進行 天白区のコンドウ歯科

    歯周ポケッや歯肉ポケットは、歯肉溝(歯と歯肉の境目にある溝)が病的に深くなったものを言います。これは歯周病の主な所見のひとつで、このポケット形成を中心として歯周病が発現し、進行、組織の破壊を生じていきます。
    歯周病の進行により歯肉ポケットが歯周ポケットになる。
    1.
    まず、歯肉に炎症が起きると、仮性ポケットができます。
    仮性ポケットとは、歯肉ポケットとも呼びます。ポケット底部の位置がセメント-エナメル境CEJに存在し、炎症などによって歯肉が腫脹して、歯肉の辺縁の位置が歯冠方向に移動したためできるポケットです。この状態でしっかりとした治療を行えば歯周病は完治します。しかし放置すると根端方向へ進行していきます。
    2. 歯周病が進行して歯周炎になると、真性ポケットになります。歯周ポケットとも呼びます。ポケット底部の位置がCEJより根端方向へ移動することによってできたポケットです。この状態になると元には戻りません。放置すると更な進み骨も溶けていきます。
    歯周病予防の大切さ
    歯周病は自覚症状がないことが多く、気が付かないうちに歯周炎へと進行してしまいます。
    日ごろからのハミガキと定期健診が大切です。

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    2012年02月05日 日曜日

    歯軋り

    歯軋り(はぎしり)は、ブラキシズムbruxismとも呼ばれています。咬合の不調和、ストレスなどが原因でおこり、無意識で咀嚼筋の緊張が起きます。グライディング(歯軋り)、クレンチング(くいしばり)、タッピング(歯をカチカチ咬み鳴らす)などの種類があります。食べ物などが介在せず、長時間歯に強い力が加わるため、歯周組織の破壊や歯の摩耗を起こします。また、知覚過敏の原因にもなります。
    ■ 歯軋りの種類 ■
    グライディング

    いわゆる歯軋りのことで、お口の中に食べ物がない状態で、上下の歯を強く接触させながら、側方や前後方向に歯を強くこすり合わせます。睡眠時に行う場合は、無意識に強い力が加わり、キリキリと大きな音を出し、歯のエナメル質や象牙質が摩耗します。
    クレンチング
    いわゆる食いしばりのことです。やはりお口の中に食べ物がない状態で、上下の歯を接触させて強くかみしめる状態のことを言います。クレンチングでは、上下の歯をかみしめる瞬間にわずかな接触音がします。咬耗もグライディングのような著しいものでは生じません。
    タッピング
    お口の中に食べ物がない状態で、カチカチと何度も連続して歯を咬み合わせる運動のことを言います。タッピングには、体が冷えた時にアゴが震えてカチカチと歯を咬み合わせる生理的な反応もあります。しかし、歯軋りとしてのタッピングは、これといった誘因なしに習慣性に現れるものを指します。

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    2012年02月01日 水曜日

    歯周病の特徴とその予防 天白区コンドウ歯科

    自覚症状が乏しく、気が付いた時にはかなり進行している歯周病は、その特徴の理解と普段からの予防対策が必要です。
    ■ 歯周病の特徴
    1.  健康な歯周組織とは、歯周病発病前の正常な状態と、歯周病治療により回復した2つを言います。その状態を保つポイントは、日常のハミガキと定期健診です。
    2. 歯周病治療を成功させるには、歯周病原因をよく知ることが大切です。歯周病は、歯周病菌による感染症で、歯周組織を破壊していきます。
    3. 局所的原因(初発因子はプラークです)だけでなく、全身的原因が影響しています。
    4. 歯周病の発症と進行には、個人差があり、リスクファクター(病因関連因子、宿主因子、環境因子)も影響しています。
    5. 歯周病予防が大切で、発症段階、治療段階、メインテナンスの各段階に応じて適切なハミガキと健康増進のための知識を持つことが大切です。

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    2012年01月27日 金曜日

    バイオフィルムの除去が歯周病予防のポイント 天白区コンドウ歯科

    歯周病は、細菌によっておこる感染症です。単体による細菌ではなく、複数の細菌が集まってできるバイオフィルムが歯周病感染症を引き起こす原因です。
    バイオフィルムとは、粘性のあるフィルムで、その中に複数の種類の細菌が共存して複合体を形成し、固体の表面に付着した状態のものの総称で、細菌が共同生活している集合体のようなものです。水で流しただけでは取れず、こすり洗いしてようやく取り除けるほど強固に付着しています。

    バイオフィルムの除去方法
    1. ハミガキ
    ブラッシングをきちんとすることで、ハブラシの毛先でバイオフィルムを除去することができます。バイオフィルムが付着している歯の付け根、つまり歯と歯ぐきの境目にきちんと毛先を当てて、毛先の細かい動きで物理的にバイオフィルムを剥がし取ることが重要です。適切なブラッシング指導を受け、セルフケアを上達させることもポイントです。
    2 歯石を除去、スケーリング、ルートプレーニング
    歯科医院での定期的な清掃も必要です。歯にこべりついた歯石を除去して、歯根面に付着したバイオフィルムを除去するためにスケーリングやルートプレーニングをします。ポケット内は、ハブラシでは除去困難です。
    3. PMTC
     PMTCとは、歯科医師、歯科衛生士などのプロによる器械を用いた清掃のことです。
    歯の表面を専用のブラシで清掃して磨き上げ、バイオフィルムを付着しにくくするPMTCなども効果が高いです。

    バイオフィルムの除去は、1回やれば終わりでなく、定期的に取ってやることが、歯周病予防には大切なことです。

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    2012年01月23日 月曜日

    アタッチメントレベルとプロービングデプスの違い

    アタッチメントレベル(付着の位置)とは、歯肉が歯に付着する位置、すなわち歯肉溝底部やポケット底部の位置のことを指します。通常は、セメント-エナメル境CEJからポケット底までの距離のことを言います。この数値は、歯周病の進行や改善の指標として用いられます。

    アタッチメントレベルの意義
    アタッタメントレベルはその時点の距離よりも、治療後の距離と比較することに意味があります。
    1. アタッチメントゲインとは、付着の獲得のことで、治療後に距離が浅くなった場合です。
    2. アタッチメントロスとは、付着の喪失のことで、 距離が深くなっている場合です。歯周病が進行するとその距離が深くなり、アタッチメントロスが増えたことになります。

    プロービングデプス(通常のポケット測定)との違い
    ブロービングデブスとの違いは、深さの測定基準です。底の部分は両方とも歯周ポケットの底までですが、天井の部分がアタッチメントレベルでは歯肉ではなく、位置の変化しないセメント-エナメル境の部分になっています。プロービノグデプスでポケットが浅くなったから、歯周病がよくなったとはいえず、歯肉が退縮して相対的に数値が減ることもあるのです。その点、アタッチメントレベルは、通常測定するポケットの深さだけよりもより信頼性のある数値と言えます。

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