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2022年10月03日 月曜日
歯茎の腫れは歯周病だけ?
歯茎が腫れているのだが、歯周病以外に根っこにも問題があると言われた。
腫れの原因は
「ペリオ・エンド病変」と言って、ペリオ=歯周病、エンド=根尖病変は、
互いに近接していて両者とも改善しないと歯肉の腫れが治まりません。
歯周病と根元の治療を行い、症状の改善を図ります。腫れが続くようだと
外科処置を必要とします。
根管治療後、3か月程度予後を観察しても歯肉の腫れが治まらないようだと、
外科手術も検討します。
フラップオペ(歯周外科手術)と同時に歯根端切除術(根元の病変の手術)を行います。
かなり高度なテクニックを必要とし、骨補填や歯周再生治療も併用する場合があります。 -
2022年09月26日 月曜日
歯茎からの出血を指摘された
歯科医院で歯茎からの出血を指摘されたのだが、自分では普段気が付かず、気にしたこともない。
歯茎から出血の原因
1. 歯周病
歯周病による歯ぐきからの出血があります。
2. 清掃具の誤った使用方法
歯ブラシやデンタルフロスの誤った使い方で歯茎に傷をつけてしまう場合です。
後に歯茎に炎症を伴うこともあるので気を付けましょう。
3. 外傷
食べ物で歯茎に傷をつけてしまう場合です。魚の骨、硬くとがった食べ物などです。何故出血の自覚がないのか
特にに歯周病の場合、ポケット内部からの出血は、ハブラシなどで磨くときには出ません。
プローブという歯周ポケット測定具で検査した時、ポケット内部の炎症があると出血してくるためです。
さらに、喫煙する方は、歯肉からの出血が目立ちません。
気を付けて鏡で観察すると確認できることがあるので、一度試してください。 -
2022年09月19日 月曜日
歯周ポケットが部分的に深い
歯周ポケットは、歯と歯肉の間にある溝が病的に深くなったものです。
歯周病の炎症が深部に進行してポケットが深くなっていきます。歯周ポケットを改善するには
歯周基本治療を行います。
原因となる歯周病原菌を減らし、歯修飾因子となるものを取り除きます。
すなわち、プラークコントロールを徹底的に行い。局所的にはプラークが溜まりやすくなる要素を取り除きます。
歯石除去、食生活の改善、不適合冠の治療、歯並びの矯正治療、小帯の処理などです。
また、全身的には免疫を低下させるような要素を取り除くため、ストレスを取り除き規則正しい生活をして睡眠不足にならないようにします。
高血圧症、糖尿病、骨粗鬆症などの持病の治療に努めます。
さらに、喫煙は歯周にも悪影響があるので、禁煙に努めます。部分的にポケットが深いのを改善
咬合の異常がないかをチェックします。
食いしばりの対策をし、早期接触や咬頭干渉に対しては咬合調整をします。
一連の処置を施してもなお深い場合には、歯周外科、歯周再生療法などを受けます。
歯根の垂直破折でも部分的に歯周ポケットが深くなるので、歯科医院でチェックしてもらいましょう。 -
2022年09月12日 月曜日
歯周病と生活習慣
歯周病は「生活習慣病」と言われています。
歯周病治療だけでなく、生活習慣の改善、さらには全身疾病の管理などが必要な疾病です。生活習慣との関係
1. 食習慣
食べ物の硬さ、噛み方、食物の嗜好などが関係してきます。
柔らかく粘りけのある食べ物は停滞性が強く清掃が困難でプラークが溜まりやすくなります。片咬みや必要以上の噛む力が加わると歯周に悪影響を与えます。食べ物はピーナッツやクルミなどを好み歯の摩耗が進むと歯周に負担を与えます。
2. 歯磨き習慣
プラークが残らないような歯磨きの習慣が望まれます。強い力で磨いていると歯をすり減らすだけでなく、歯茎も痩せてしまいます。
3. 喫煙
タバコは体に悪い影響があり、歯周に対しても悪影響を与えます。タールで歯が黒ずむだけでなく、歯肉の血行障害も起こしてきて歯周病原菌に対する免疫力の低下や歯肉の治癒力の低下を引き起こしてきます。必要なことは
1. 自身の生活習慣の改善、全身疾病の管理・改善
2. 歯磨きの自助努力
3. 歯科医院での歯周病治療
上記のことを行うことにより、歯周病を克服していきます。 -
2022年09月05日 月曜日
歯の周りの骨が失われた
歯の周りの骨が失われたことだけで、疾病の診断は確定しません。
歯の周りの骨が喪失するケース
1. 歯周病
歯肉に近い部分や根分岐部などの骨から喪失するケースが多く、進行すると骨の喪失する量が増えて、歯が動揺してきます。
咬合性外傷が加わるとその部の骨の喪失が多くなります。
2. 根尖病変
通常、根管の先端の骨から喪失しますが、根分岐部への神経の管が伸びている場合には歯周病の根分岐部病変のような像を呈します。
さらに、根尖病変と歯周病が重なり合い、ペリオ・エンド病変となることもあります。
3. 歯根破折
歯根が破折している場合には、破折に沿って炎症が広がりその部の骨も失われます。歯周病の咬合性外傷に似た像を呈します。
症状が進み、根が分かれてしまう場合には、根尖付近まで骨が失われます。
4. 埋伏歯の影響
親知らずなどにより周囲の骨を溶かすことがあります。斜めに倒れている親知らずなどの隣の歯は、接している部分に炎症を起こしやすく、歯槽骨が失われている場合があります。診断を付ける
症状だけでなく、各種検査や病状の経過なども参考にして精査して診断をしていきます。
その症状と一見関係ないと思われても、全身の疾病が関連してくることもあります。
骨粗鬆症、糖尿病、高血圧など全身疾病は局所にも影響を及ぼしています。
歯科医院でしっかりと診断を受けましょう。
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