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2022年08月29日 月曜日
歯肉炎はどうやって治すの
歯肉炎とは、歯周病のひとつで、歯肉に限局してる疾病です。特に「プラーク性歯肉炎」が多く、ここではそれを説明します。
特徴
1. 歯肉のみに炎症症状があり、セメント質、歯根膜、歯槽骨の破壊が生じていないものです。
2. 原因は細菌性プラークです。口腔清掃の不良から起こってきます。
3. 歯周ポケットはできるが、アタッチメントロス(根元の先にまではまだ進行していない)はない。
4. プラークリテンションファクター(歯石や沈着物、不良修復物、歯列不正、口呼吸などプラークが残ってくる要素)により悪化する。
5. プラークコントロールによって改善してきます。改善方法
1. プラークコントロールをしっかりしましょう。
2. プラークが溜まりやすい要素は取り除きましょう。
3. 歯周基本治療やブラッシング指導などを歯科医院で受けましょう。 -
2022年08月22日 月曜日
歯石はどうやってとるの?
歯石はどのようにして取り除くのだろう?
歯磨きの道具を変えて取る方法があるのだろうか。歯石について
歯石は直接見える「歯肉縁上歯石」と、歯肉の下に隠れている「歯肉縁下歯石」があります。
それぞれ特徴があります。
■歯肉縁上歯石
乳白色からやや黄味を帯びた色で、下の前歯の裏側、上の奥歯の外側が好発部位です。
唾液腺の開口部に一致しており、プラークが唾液中のリンやカルシウムと結合して石灰化したものです。
歯肉縁下歯石と比較すると量が多く、2~3日で形成されます。
除去は比較的容易です。
■歯肉縁下歯石
黒褐色をしており、部位はどこにでもできます。
歯肉縁上歯石より硬く、取り除くのが困難です。
為害作用が強く、歯周炎悪化の原因ともなります。歯ブラシでとれる?
歯ブラシで取り除けるのは、プラークです。
歯肉縁上歯石でもしっかり歯に付着し硬いため、ブラシでは取り除けません。
歯科医院で、超音波スケーラー、ハンドスケーラーなどで取り除きます。
しかし、深い歯周ポケットの中にある歯肉縁下歯石は視野の確保が困難で器具が到達せず、どうしても残ってしまうことがあります。
そのように場合には歯周外科手術などの方法が必要になる場合があります。 -
2022年08月15日 月曜日
歯周病の動揺歯
歯周病でグラグラしている歯は、何か対処方法があるのでしょうか。
動揺歯の分類
歯の動揺度の分類には、Millerの分類があります。
0度は、生理的な動揺
1度は、軽度動揺で、唇舌側に0.2~1mm動く
2度は、中等度動揺で、唇舌側、近遠心に1~2mm動く
3度は、高度動揺で、唇舌側、近遠心に2mm以上動揺、または垂直的に舞踏状動揺が見られる動揺の原因
1. 歯周病の進行
歯周病が進行してくると支えの骨を含む歯周組織の量が少なり、だんだん動揺が強くなってきます。
2. 炎症
歯周病による急性炎症を起こした場合、一次的に動揺が強くなります。炎症の消退とともにグラつきは少なくなりますが、これを繰り返してくると動揺は収まらなくなってきます。
3. 咬み合わせ
歯周病による病的歯の移動などにより早期接触、咬頭干渉する歯が動揺する。歯ぎしりなどの強い力が歯周病に加わって動揺するなどがあります。
その他歯周病以外でも歯根破折、根尖病変による炎症などでも動揺が出てくることがあります。対処方法
まず、歯周病の炎症が軽減するように治療をします。
負担がかからないように咬合調整をします。
暫間固定をしたり、連結冠などで永久固定をします。 -
2022年08月08日 月曜日
歯肉が薄くなる原因
最近、歯肉が薄く成っるのが気になり、歯茎がやせてきたので心配している。
というお悩みが多く聞かれます。歯肉が薄くなる原因
いくつかの原因が考えられ、それらが合わさってくることもあります。
1. 歯周病
歯周病になると炎症により歯周組織が失われ、歯茎が薄くなり歯を支えている骨の量も少なくなるため、見た目には歯が長くなってきます。
2. 不適切なブラッシング
歯茎にブラシを当て強くこすると、歯肉が下がってきます。
3. 成人矯正
アゴの骨の中心から外れるような歯の移動をした場合、歯肉が薄くなります。さらに矯正期間中にプラークが残り歯周に炎症が起きていると、歯の移動した後の骨の添窩が上手くいきません。
4. 歯肉が元々薄い
日本人では歯肉が元々薄い人が多く見られます。
5. 歯の位置異常
特に、歯が前面に出ていると歯茎が薄くなりやすいです。
6. 小帯の異常
小帯というのは、頬粘膜から出でいるスジの事で、歯茎が小帯に引っ張られるため、その部の歯肉が薄くなり痩せていきます。対策
原因によっては防ぐのが難しい場合がありますが、まず。取り除ける原因は除去します。
治療方法としては、程度が軽ければ、歯肉移植という方法があります。
もし、歯の間に隙間ができ、歯茎全体が下がって歯肉が薄くなっているような状態であれば、解決が難しくなります。 -
2022年08月01日 月曜日
プラークが残りやすい部分
プラーク(歯垢)は、歯周病原菌や虫歯菌を含む細菌の塊です。
口腔バイオフィルムの一種で、細菌の要塞とも言えます。プラークの特徴
歯に付着するヨーグルト上状の付着物物です。
水に溶けにくく、歯にしっかりと付着しているため、口をゆすいでも落とすことは困難です。
機械的に歯ブラシなどで刷掃して取り除きます。
プラークが多い部分の歯肉は赤く出血するなど炎症を起こしやすい。
また、プラークを取り除いた歯面は白濁して初期の虫歯になっていることもあります。プラークが残りやすい部分
歯の付け根、歯と歯の間、溝などです。
歯ブラシが届きにくく停滞しやすい部分です。
かぶせ物の下、入れ歯との間の部分にも多く見られます。
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