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2024年02月05日 月曜日
歯周病に影響を拭たえる因子
歯周病の初発因子は、歯周病原菌です。それに修飾因子と言われるものが加わり、
だんだん進行していきます。修飾因子
1, 局所的修飾因子
・プラークリテンションファクターと呼ばれるプラークを増加させるような因子です。プラークを取り除きにくくしたり、付着しやすくするような因子です。歯石、歯並びの悪さ、不適後な修復物、歯周ポケット、停滞性の食物や食習慣などです。
・外傷性咬合は、歯周にかかる過大な力で、歯周病を増悪させます。早期接触、咬頭干渉、や食いしばりなどです。
2. 全身的修飾因子
・全身疾患のうち、糖尿病、骨粗鬆症といった免疫を低下させたり、歯周の抵抗力を低下させたりするものです。
・ストレス。睡眠不足なども免疫力を低下させます。
・薬剤のうち、免疫抑制剤、副腎皮質ホルモン、炎症性サイトカイン標的治療薬などが該当します。歯周病治療
歯周病治療は、歯石やプラークを取り除くだけではなく、上記の修飾因子も減少させるような取り組みが必要になります。
歯周病原菌に目が行きがちですが、修飾因子は歯周病が生活習慣病と言われるゆえんです。 -
2024年01月29日 月曜日
歯ブラシの毛の硬さ
歯ブラシの毛の硬さについてお話しします。
硬い、軟かい、普通どれがイイ?
歯肉の状態、毛の当て方、ブラシ圧などにより適切な硬さは違ってきます。
歯磨きの目的で大切なのが、プラークを取り除くことです。
効率的に落とすのには、硬いブラシを用いると良いでしょう。
しかし、歯肉の状態が悪く脆弱な時に、さらに歯肉を刺激して悪化させる恐れがある場合には、軟かいブラシが良いでしょう。
通常は、普通の硬さのブラシをお勧めします。毛の当て方
ポピュラーな磨き方の一つにスクラビング法があります。
細かい動きのゴシゴシ磨きです。
執筆持ちで繊細な動きを行い、プラークを取り除きます。
ブラシ圧が強く毛を押し付けてしまうと、毛が広がってしまうため、かえってプラークをうまく取り除けません。
また歯の頭の方ばかりに当てていると、プラークが付着しやすい歯の付け根が磨けません。ブラシ選択時のポイント
毛の硬さの表示には、メーカーや種類によってばらつきがあるので、選択時には注意が必要です。
ブラシの毛の状態が悪いと歯や歯茎を傷める結果にもなります。
使い古しの毛先の状態の悪いブラシは交換が必要です。1か月を目安に交換します。
その人に合ったブラシや清掃道具の選択は、歯科医院にご相談ください。 -
2024年01月22日 月曜日
歯ブラシを当てると痛い
歯ブラシを当てて磨くと痛い。新しいブラシだからと思っていたが、しばらくしても治らない。
原因は?
歯ブラシを当てた時にいたのであれば、ブラシがどの部位のどこに当たっているかを観察します。
1. 特定の部位の歯の根元に当たった時に痛い。
その部位の根元が削れている場合、楔状に削れていれば、食いしばりなどの強い咬む力が関与しているかもしれません。
削れ方が不規則の場合には、虫歯の可能性があります。
2. 歯茎に当たって痛い。
歯肉に傷がついている、口内炎が出来ているなどです。
3. 歯周病で歯根が見えているところに当たると痛い。
歯周病が進行して、根元が歯茎から露出してきたて、歯根表面のセメント質が削れてきた場合などです。
象牙質という層が見えてくると、神経に刺激が伝達しやすくなるために痛みます。原因の特定には精査が必要です。
歯科医院で見てもらいましょう。 -
2024年01月16日 火曜日
歯茎の腫れ。この部位は?
歯茎のトラブルとして、歯茎の腫れが挙げられます。
腫れる部位によって原因と考えられるものが違ってきます。歯茎の腫れの部位
必ずしも「これが原因だ」と特定することとは難しく、総合的に勘案して診断をしていきます。
ここでは、これが疑わしいと思われるものにいてお話しします。
1. 歯茎の付け根
辺縁歯肉と言われる部位で、プラークが多く付着していれば、その部に炎症を起こして腫れます。
歯周病が疑われ、ポケット内部から出血や膿が出てくることもあります。
不良なハブラシの当て方、硬い食物で傷つきやすい部位でもあります。
奥歯だと、根分岐部病変も疑われます。これも歯周病です。
2. 歯間乳頭部
歯と歯の間で歯肉のカーブの頂点の部分です。
歯周病で最初に炎症を起こしやすい部位です。
爪楊枝や無理な歯間ブラシの挿入で傷をつけて腫れることもあります。
3. 歯の根元側
根管の病変の疑いがあります。
むし歯で根の先に炎症が起き、それが歯肉の腫れる原因となります。
4. 歯の根に沿って腫れる
歯根破折の疑いがあります。
歯の付け根がら根元に向かって炎症が起こります。 -
2024年01月08日 月曜日
歯茎の厚み
歯茎の厚みは、歯茎の痩せや歯肉の色の見え方に影響を与えます。
厚みについて
歯茎の厚みがあり、歯を支える骨の厚みがあれば、安定した歯周組織を得られやすくなります。
しかし、歯茎が薄い、あるいは歯茎が薄く骨も薄いような場合には、歯周組織を失いやすくなります。
もともと日本人は、歯茎の厚みが薄い方が多いため、歯周病、矯正治療、ブラシの当て方などをきっかけに歯茎を失いやすくなります。歯茎が薄く、痩せてくると
歯根がのぞいてきて、歯が長くなってきます。
薄い歯茎から歯根が透けて見えるようになります。
普段はあまり気が付かないのですが、神経がなく歯が変色しているような場合、歯茎を通して黒っぽい色となります。
また歯根の輪郭もわかるようになります。予防
歯茎がやせるのを防ぐには、歯周病予防、歯茎の移植により厚みを確保するなどです。
歯ブラシの当て方についても、歯科衛生士などに指導を受けると良いでしょう。
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