2012年10月22日 月曜日
歯周外科で行うフラップ手術とは?
フラップ手術Flap operationとは、歯肉剥離掻爬術のことで歯周外科の一つす。
中等度から重度の歯周病に対して外科的にする治療法です。
目的
歯周ポケットをなくし、日常のブラッシングで清掃しやすい環境を作るために行います。
1. 歯周ポケットを除去したり浅くする。
2. 歯周ポケットを形成していた歯肉を、ポケット内に露出していた歯根に再び付着させる。(新付着)
3. 歯槽骨を再生させる。(垂直性骨吸収部の再生など)
4. 歯槽骨の形態修整をする。(骨整形)
5. 歯根膜、セメント質を再生させる。(新付着の獲得)
6. 歯の周囲の硬い歯肉の獲得をする。(付着歯肉の幅の増大)
方法
診査診断により、基本治療を行っても症状が改善されない場合にフラップ手術をします。
1. 麻酔をします。
2. 歯肉を開きます。骨膜まで開く部分と歯肉部のみの部分に分かれます。
3. 露出させた歯根面の清掃(スケーリング・ルートプレーニング)をします。今まで歯肉に隠れていた汚染部分を目視してきれいにします。
4. 不良な病的な歯肉(不良肉芽)を取り除きます。
5. 必要に応じて骨整形をします。
6. 歯肉の形を整えて縫合します。
7. 必要に応じて歯肉パック(包帯に相当するもの)をします。