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2023年08月14日 月曜日
動揺歯の永久固定
歯周病が進行して歯の周囲の組織が失われると動揺度が増してきます。
動揺歯の固定
1. 暫間固定
歯周病が進み動揺度が増えた時、治療の助けになるように一次的に固定を行うことを暫間固定と言います。
暫間固定は咬合性外傷の解消が咬合調整のみでは期待できない場合や、歯の動揺が強い場合に、周囲の歯と連結することにより、歯周組織に対する咬合圧の分散と安静をはかる目的で行います。
2. 永久固定
十分な歯周組織の安定が図られ、暫間固定を除去しても動揺が残っている場合、永久固定に移行します。
連続冠、連続インレー、義歯を利用した固定法などがあります。
永久固定をすることにより、長期により歯周の安定を図り歯を長持ちさせます。 -
2023年08月08日 火曜日
歯周病を悪化する因子
歯周病の初発原因は、プラーク中の歯周病原菌です。
そこに様々な悪化する因子(修飾因子と言います)が加わり、歯周病が進行していきます。修飾因子
局所的なものと全身的なものがあります。
局所的修飾因子
プラークが増加したり、清掃性が不良になりプラークを停滞させるものです。
歯石、歯並びの悪さ、軟かい食べ物、不適合な修復物、口呼吸、歯周ポケットなどが挙げられます。
全身的修飾因子
食生活、喫煙、飲酒などの生活習慣の因子、ストレスや疲労などの環境因子、免疫力を低下させるような持病などです。歯周病治療
プラークコントロールや歯石の除去だけではなく、上記のような歯周病を悪化させる因子を出来るだけ取り除く必要があります。
歯周病治療の効果は、総合的な対策が必要になります。 -
2023年07月31日 月曜日
歯周病は一日で治るのか
歯周病は、一日で治るのでしょうか。
歯周病の特徴
歯周病は、歯肉炎と歯周炎に分類できます。
大まかに、歯肉のみに炎症が見られるものを「歯肉炎」、それが進み歯を支える骨まで影響が及んできたものを「歯周炎」と言います。
多くは、プラーク中の歯周病原菌が初発因子となり炎症を起こしてきます。
それに修飾因子と言われるものが加わり複雑に進行していきます。
歯周病はかかりやすく再発しやすい疾病、生活習慣病ともいわれます。治療するには
ごく初期の歯肉炎であれば、原因を取り除けばよくなってきます。そしてプラークコントロールを良好に保つことが必要です。
たとえ一回でも、改善が見られることがあります。
歯周炎まで進行すると原因除去により、歯周炎は改善あるいは進行停止します。
しかし、取り除くのが困難な修飾因子(喫煙、持病、食いしばりなど)があると、一向に治ったような感じにはなりません。
さらに進み、歯周組織が減少(歯が長くなる、歯肉がやせる、グラついてきたなど)すると、治療の難易度が上がります。治療のポイント
プラークコントロールが良好に保たれる。
プラークが溜まりやすくなる因子を無くす。
免疫力を低下させない。治療期間
歯石を一日で取り除くことが出来ても、プラークコントロールが不良だと、再発します。
軽度な歯肉炎でも、出来れば定期的なチェックが必要です。 -
2023年07月25日 火曜日
見かけでは分からない歯周病
自分の口の中は、歯周病ではないと思っていた。
しかし、歯周病検査をしてみると問題が指摘された、歯いう経験はありませんか。歯周病検査
1. レントゲン検査
デンタルレントゲン、パノラマレントゲンなどの検査です。外側から見えない歯の周りの骨の状態を知ることが出来ます。
2. 歯周ポケット検査
プローブという器具で、歯周ポケットの深さと内部の出血の有無の検査をします。歯の周りのある部分だけ深い場合もあり、検査してみないと外側から見ただけでは判定できません。
3. 動揺度検査
歯の動揺度は、歯の周りの骨の残り具合、急性炎症の有無、早期接触などにより変化します。
4. プラークチャート
プラークを染め出してプラークコントロールの状態を検査します。歯周病原菌の付着度をある程度把握することが出来ます。
5. その他
歯周病菌検査、模型、口腔内写真など必要な資料をそろえて歯周病を判定します。歯周病は、自覚がない場合もあります。
定期健診でしっかりチェックしてもらい、もし見つかれば早期のうちに改善しておくことが大事です。 -
2023年07月18日 火曜日
歯並びが良い人の歯周病の落とし穴
歯並びが良いと歯磨きがしやすく、歯周病になりにくいと考えられます。
しかし、そのような人の陥りがちな、歯周病に対する注意点をお話しします。歯並びが良くても歯周病に注意
1. プラークコントロールが大事
歯周病の初発原因であるプラーク中の歯周病原菌は、歯磨きをしないと増えてきます。
歯磨きがしやすいからと言って、磨く時間が短かかったり、歯ブラシを当てない部位があると、プラークコントロールが不良となります。
2. 咬む力に注意
歯並びが良いとしっかり咬むことが出来る半面、食いしばりや歯ぎしりが見逃されがちになります。
歯周にとっては、ごく弱い歯肉の炎症+強い力は、骨が強く溶けてしまう要素になります。
また歯の摩耗による過大な横方向に力も、歯周の弱点となり、歯周病が進む原因になります。
3. 全身の健康にも配慮する
全身の免疫力が減少すると歯周病のリスクが高まります。
健康に留意して、持病や睡眠不足、食事のとり方にも配慮しましょう。
タバコも歯周病にはNGです。歯並びが良くても、基本的な歯周病予防の対策はしっかり行いましょう。
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