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2013年01月14日 月曜日
歯周病の基本治療とは 名古屋市天白区コンドウ歯科
歯周基本治療は、歯周病の最大の原因であるプラーク(歯垢)を減少させて炎症を軽減し、さらに咬合性外傷(過度な咬合力による歯周組織の損傷)を改善し、病気の進行を阻止することを主な目的として行われます。すべての歯周病の方に最初に行う基本的な治療です。
イニシャルプレパレーションinitial preparation初期治療、原因除去療法とも呼ばれています。歯周基本治療では、歯周病の原因を除去します。
1. 口腔清掃指導
ブラッシングは、プラークを減らすための基本的な日常動作で、最も大切です。習慣的に正しい歯磨きの方法を身に着けることが大切です。
2. 歯石除去、不適合なつめものや冠の除去
歯石は表面に凹凸があるのでプラークがたまり易く、不適合な補綴物(つめ物、かぶせ物)もその辺縁にプラークがたまりやすいのです。そのようなブラッシングの効果の妨げになる物を取り除きます。
3. 咬合性外傷
グラついたり痛くて噛めないような歯は、炎症が軽減せず、うまく治りません。咬み合わせを調整して、暫間固定(隣同士の歯を一次的につないで連結する)を行います。歯ぎしりなどの過度な力、知覚過敏などの治療もします。 -
2013年01月07日 月曜日
歯ぎしりは歯周病悪化の原因
歯ぎしりは、寝ている間に無意識に行っていることが多いです。ギリギリという音がして歯をすり減らすばかりではなく、歯茎にも負担がかかります。
歯周病で炎症を起こしている歯茎に強い力が加われば、さらに炎症が強くなり、歯を支えている歯槽骨へも強い力が加わります。その結果、歯槽骨の破壊が進み重度の歯周病になります。次のような状態があれば、もしかしたら「歯ぎしり」のためかもしれません。
■ こんな症状はありませんか?
1. 朝起きた時にアゴがだるいと感じたことがある。
2. 歯ぎしり音があると言われた。
3. 肩こり、偏頭痛、首筋のコリがある。
■ 歯の状態
1. 高度の咬耗(すりへり)、年齢を考慮しても減っている。
2. 通常咬み合わせている部分から離れた位置の摩耗がある。
3. 頬粘膜に歯列の圧痕がみられる。
■ 触診(触った時の状態)
1. 歯の動揺度が増加する。
2. 咀嚼する時に使う筋肉が肥大している。
3. 顎関節部に圧痛がある。
■ 歯周組織の状態
1. 重度の歯周炎、特に、炎症が比較的軽度であるのに高度の骨破壊(垂直的骨吸収)がみられる。
2. 臼歯の歯周炎、根分岐部病変の進行がみられる。 -
2012年12月31日 月曜日
生活習慣改善が歯周病予防対策になる
歯周病対策は正しい歯みがきと生活習慣改善がキーポイントになります。不摂生な生活習慣が知らず知らずのうちに歯周病を引き起こし、進行させるのです。
歯周病は生活習慣病といわれ、歯周病細菌によって引き起こされる感染症ですので、免疫力が低下しているときはどうしてもかかりやすくなってしまいます。■ 全身的リスクファクターとなる生活習慣
1. 睡眠不足、精神的ストレスといったものは、日常ありがちなことですが体の抵抗力を低下させ、生活のリズムが乱れるので歯周病にかかりやすくなったり、治りにくくなります。
2. 食生活においても、甘いもの、やわらかいものばかりを多く食べる習慣はプラーク(歯垢)を増殖させ、付着させやすくします。また、不規則な食事、栄養の偏りは全身の健康に悪影響を与えます。
3. 喫煙
タバコのニコチンは、血管を収縮させ歯肉に十分な血液が供給されないため、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。また、タールは歯にこべり付き、プラーク=歯周病菌が付きやすくなります。
4. 生活習慣病である糖尿病、高血圧、高脂血症
糖尿病は、、喫煙と並んで歯周病の2大危険因子です。糖尿病になると、感染に対する抵抗力が低下するため、歯周病菌にも弱くなります。歯周病菌から出される内毒素が歯肉から血管内に入り込み、血糖値を下げるインシュリンを作りにくくさせます。また、歯周病治療をすると、血糖コントロールが好転すると考えられています。
高血圧や高脂血症の人は、血管にコレステロールがたまり血液や栄養の供給が不十分となります。
5. 貧血、性ホルモンの不調和、腎障害、肥満などもリスクファクターと考えられています。■ 歯周病対策
このように、日常の生活スタイルがそのまま反映されるため、歯周病は生活習慣病の一つとして捉えられています。
生活のリズムを整え、 自己管理の徹底が不可欠です。 -
2012年12月24日 月曜日
前歯に茶渋がつています
歯に付いた茶渋や黒くこべりついた汚れ、ヤニなどはなかなか落とすことができません。これらの着色汚れのことをステインと言います。歯のくすみ、黄ばみの原因にもなりますので是非落としたいですね。
ステインを落とし、白く輝く歯を取り戻す方法をお話しします。
■ ステインの原因
紅茶、コーヒー、お茶、赤ワイン、チョコレート、緑黄色野菜、ネギ、カレー、ブルーベリー、ブドウなどの食べ物や飲み物の色素、タバコなどが原因してきます。
それらの中に含まれるタンニン、アントシアニン、イオン成分、ポリフェノール類、ニコチン、タールなどが唾液中のカルシウムや金属イオンなどと結びついて付着することによってステインになります。
■ ステイン除去方法
1. ステイン除去やホワイトニング目的の歯磨き粉
成分には、研磨剤や硝酸カリウムなどが含まれます。ゴシゴシと強い力で身がは続けると歯を摩耗させたり、歯茎を傷つけてしまいますので、注意してください。
2. 歯科医院でPMTCをしてもらう
PMTCとは、プロによる器械を使ったクリーニングのことです。
空気・水・研磨パウダー(何種類かある中から症状により使い分ける)を圧縮したものを歯面に噴きつけ、歯と歯の間や歯の溝に入り込んだ着色を歯に対して少ないダメージで除去します。ラバー、カップ、コーンなどの専用器具に歯をケアするペーストを付けて仕上げます。歯質を強化したり、歯茎をケアしたり分、口臭を防ぐ成分で歯をつるつるに磨き上げます。 -
2012年12月17日 月曜日
歯がグラつく
「歯がグラグラする」のは、どのような時でしょう。
1. 歯根破折
歯の根が何らかの拍子に破折すると急にグラつきます。硬いものを噛んだ瞬間、歯を食いしばった時、歯軋りをした時など急に痛みが走り、グラついたら歯根破折の可能性があります。もしわずかな力でこのようなことが起これば、以前からひびが入っていたことも考えられます。
2. 歯周病
以前からグラついていたのが強くなり、咬むときに力が入らない、しっかり咬めないなどの場合は、歯周病の可能性があります。また、歯茎が腫れたり、歯茎から膿が出ている場合は、グラツキが強くなります。
3. 根尖病巣などで 急性炎症を起こした時
根尖病巣があり急に痛くなってくた場合、その歯だけ当たるようになり歯がグラついてきます。根元の歯肉が腫れていれば根の先に炎症が起きている可能性があります。
4. 乳歯の生え変わり
永久歯が下から生えてきたら、乳歯の歯根が吸収してくるので動揺してきます。この場合は心配ないです。
5. 矯正治療中
歯並びを治している時、歯が動く方向に骨が溶け、引っ張られる方向に骨が添窩されます。歯列矯正で歯を移動中は動揺がありますが、移動し終われば通常、動揺が収まります。
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