角化歯肉とは
歯肉辺縁から歯肉歯槽粘膜の境までの歯肉です。
唇やほっぺたを引っ張っても動かない歯肉の事です。
遊離歯肉+付着歯肉=角化歯肉です。
角化歯肉の意義
1. 重層扁平上皮より成る角化歯肉は、細菌や機械的・化学的刺激 に対して高い抵抗性を持ちます。知覚過敏を起こしにくくなり、ブラシングもしやすくなります。
2. 付着歯肉不足などの歯肉歯槽粘膜の問題は、 歯周病の誘発因子と考えられます。
3. 角化歯肉は遊離歯肉と付着歯肉に分けられるが、 歯・骨に付着する付着歯肉の存在が重要です。角化歯肉が少ないと、歯肉退縮を起こしやすくなります。
 
 
角化歯肉と歯槽粘膜の違い
角化歯肉は、上皮は厚くて角化しており、結合組織は密なコラーゲン線維から成ります。
血管は少なく歯肉はピンク色です。炎症は波及しにくいのが特徴です。
歯槽粘膜は、上皮は薄紅て軟かく、結合組織は疎なコラーゲン線維から成ります。
血管が多いので赤く、炎症が広がりやすいのが特徴です。