歯周病は、一日で治るのでしょうか。

歯周病の特徴
歯周病は、歯肉炎と歯周炎に分類できます。
大まかに、歯肉のみに炎症が見られるものを「歯肉炎」、それが進み歯を支える骨まで影響が及んできたものを「歯周炎」と言います。
多くは、プラーク中の歯周病原菌が初発因子となり炎症を起こしてきます。
それに修飾因子と言われるものが加わり複雑に進行していきます。
歯周病はかかりやすく再発しやすい疾病、生活習慣病ともいわれます。

治療するには
ごく初期の歯肉炎であれば、原因を取り除けばよくなってきます。そしてプラークコントロールを良好に保つことが必要です。
たとえ一回でも、改善が見られることがあります。
歯周炎まで進行すると原因除去により、歯周炎は改善あるいは進行停止します。
しかし、取り除くのが困難な修飾因子(喫煙、持病、食いしばりなど)があると、一向に治ったような感じにはなりません。
さらに進み、歯周組織が減少(歯が長くなる、歯肉がやせる、グラついてきたなど)すると、治療の難易度が上がります。

治療のポイント
プラークコントロールが良好に保たれる。
プラークが溜まりやすくなる因子を無くす。
免疫力を低下させない。

治療期間
歯石を一日で取り除くことが出来ても、プラークコントロールが不良だと、再発します。
軽度な歯肉炎でも、出来れば定期的なチェックが必要です。