ルートプレーニングとは、根面の滑沢化のことです。
歯根面の細菌やその代謝産物を含む病的な歯質(主に病的なセメント質)を各種スケーラーを用いて除去し、生物学的に為害性のない滑沢な歯根面をつくり出し、歯肉と歯根面との付着を促すことです。

どのように行うの?
1. 対象は、歯周炎の方です。
歯周病の方のうち、歯周炎の方は、歯根面まで病的な状態が進行しています。
従って、病変が歯根面にまで及んでいない歯肉炎の状態では、ルートプレーニングは不要となります。
2. 手順
まず、外側の部分の清掃(歯に付着した細菌性プラークを除去)をします。
次に、超音波スケーラーや手用スケーラーを用いて、歯肉縁下のスケーリングまでしっかり行います。
それだけでは、歯周ポケットに面した歯根面は、細菌やその代謝物などで汚染されています。
スケーラーは弱圧で操作し、それらの汚染物質を取り除き、根面を滑沢(ルートプレーニング)にします。

気を付けて行っていること
過度のセメント質の除去(治癒が悪くなる)をしないようにします。
歯周ポケットが深くなるほど操作が複雑になるので、時間をかけて行います。
観血的な処置となるので、器具の十分な滅菌を行い、痛みにも配慮します。