マイクロスコープによる

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    2013年07月01日 月曜日

    歯周病の初発原因は何?

    歯周病の中でもその大部分を占める歯肉炎と歯周炎の最も重要な初発因子(歯肉に炎症を初発させる因子)は
    1. 「プラーク
    」(プラークを構成する細菌とその産生物)です。
    このほかに、
    2. 歯石もその内部にプラーク由来の内毒素を含んでいるため、初発因子となる可能性があります。
    さらに歯肉炎から歯周炎に進行すると、縁下プラークの中に
    P.gingivalis ポルフィノモナス・ジンジバリス、
    T.forsythiaタンネレラ・フォーサイセンシス、
    T.tendicolaトレポネーマ・デンティコーラ、
    A.actinomycetemcomitanceアクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンスなど
    の特異的細菌が存在することが多いことが知られています。
    これらの菌は「歯周病原性菌」、「歯周病原菌」と呼ばれています。

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    2013年06月24日 月曜日

    歯肉炎が歯周炎に進行する要因

    歯肉炎は、歯肉のみに限局した炎症です。従って、治療によって元に戻り、治すことが可能です。
    歯周炎になると歯肉のアタッチメントロス、すなわち歯周の奥へ炎症が波及していきます。ポケットが深部に進行するので、治療により元の歯肉の位置よりも歯根側に下がった位置でしかくいとどめれません。
    すべての歯肉炎が歯周炎に進行するわけではありません。長期間歯肉炎のままのこともあります。
    まだ十分に進行していく理由は解明されてはいません。

    歯肉炎が歯周炎に進行すると考えられる要因
    1. 病原性細菌の存在(初発因子)
    数量の増加・・・細菌を増加させる因子が関与している。
    病原因子の強さ、活性度・・・毒素、酵素、抗原など
    組織内への侵入能力
    2. 宿主の応答(宿主因子、全身性因子)
    リスクファクター・・・宿主応答を変化させる
    全身疾患、喫煙、生活習慣、栄養
    ストレス、社会的因子
    咬合異常、咬合性外傷
    遺伝

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    2013年06月18日 火曜日

    噛みあわせを乱す歯周病

    歯周病になると歯がグラついてきます。歯並びが乱れて、歯の間に隙間ができる、物が詰まる、しっかり噛めない等の症状が出てきます。
    歯がグラつく理由は
    1. 歯を支える歯槽骨が溶ける。
    2. 歯と歯槽骨をつなぐ歯根膜がゆるむ。歯根膜線維の配列が乱れる。
    3. 炎症による。
    などです。
    そうなると普通の噛む力でも耐えられなくなります。専門用語で「咬合性外傷」と言います。
    特に、急性炎症を伴う場合には、噛みあわせの乱れが強くなります。
    つまり、その歯だけ強く噛んでしまうようになり、歯が浮いた感じになります。
    「早期接触」言い、そのまま放置するとさらに周囲の歯周組織を破壊してしまいます。
    歯周病の歯の噛みあわせを整える方法は
    1. 咬合性外傷を防ぐ。固定、咬合調整など。
    2. 早期接触歯を咬合調整する。
    3. 歯周ポケットを浅くするようにブラッシング、スケーリング、プラークコントロールを徹底する。
    4. 咬耗している歯に負担がかからないように調整する。
    5. 歯並びが悪い場合には、歯列矯正の治療をする。

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    2013年06月10日 月曜日

    歯周病の症状

    歯周病は、歯肉炎から歯周炎へと進行します。臨床症状は、次の通りです。
    1. 歯肉炎
    ・ 歯肉に発赤、腫脹、出血といった炎症症状が見られます。
    歯周ポケット(仮性ポケット)の形成
    浸出液が増加
    アタッチメントロスは生じていません。
    ・ 歯根膜、歯槽骨の症状はありません。
    2. 歯周炎の症状
    ・ 歯肉に発赤、腫脹、出血といった炎症症状が見られます。
    歯肉が退縮して歯根露出してきます。
    歯周ポケット(真性ポケット)の形成
    アタッチメントロスが生じてきます。
    浸出液が増加して、排膿がみられることもあります。
    ・ 歯根膜や歯槽骨の症状が見られます。
    歯の動揺の増加
    歯の病的移動
    根分岐部病変
    歯槽骨の吸収(水平性、垂直性)
    歯根膜腔の拡大などの症状が見られます。
    ・ 口臭、知覚過敏も起こる場合があります。

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    2013年06月03日 月曜日

    歯茎の炎症がなかなか治らない

    丁寧に歯を磨いていても、歯茎の色が悪くハリがない、なんだか違和感がある。といった経験はありませんか?
    歯周検査をしてもそれほど数値は悪くない。しかし、何らかのプラーク(歯垢)がたまる原因があります。
    マイクロスコープで観察すると、このようなケースがあります。
    歯茎の炎症がなかなか治らない原因
    1. 歯の付け根の詰め物があっていない
      特に、歯肉の下側まで詰めてある場合、 根面との間の段差ができていたり、すき間がみられる。詰めてある存在に気づいていない場合もあります。 
    2. 歯の付け根にプラーク(歯垢)が残っている。
      磨けていると思っていても、染め出してみると汚れているのが歯の付け根です。歯並びが悪い部分は要注意です。 
     
    3. かぶせ物の下側に虫歯がみられる。
      かぶせてあれば悪くならないと思っていませんか?根元との間のすき間から虫歯が発見される場合があります。
     
     
    4. 磨けていても、かぶせ物が歯肉深くまである。
      難しい言葉で「生物学的幅径」というものがあります。歯の付け根の歯肉の溝から歯槽骨までは、一定の距離の関係があります。これを乱すほど深い人工物があると平衡関係が保てないため、炎症を起こしてしまいます。
     
    5. 歯根に亀裂又は破折がみられる。
      亀裂部にプラークがたまり、炎症を起こします。
     

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