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    2011年12月15日 木曜日

    前歯の歯茎が痩せて物も詰まる。歯周病? 天白区コンドウ歯科回答

    前歯の歯茎が痩せてきた場合、支えとなる歯根周囲の骨の量も減少してきた事が考えられます。また、歯根部は先端に行くに従って細くなるので歯の間に出来る隙間はどんどん広がっていき、食べ物もそこに詰まります。むし歯で穴があいた場合を除き、歯周病の疑いが強いです。しっかりと歯周病検査を受けましょう。
    ◆ 歯周病状の進行
    歯周病が進行すると歯の根を支えている歯槽骨が溶かされてきます。歯と歯肉の間の歯周ポケットの深さもだんだん深くなります。歯周ポケット内には歯周病菌が繁殖し、放置するとさらに歯槽骨が溶かされ、歯周ポケットの深さはさらに増していきます。歯茎が痩せて食べ物がつまり、さらに進行すると前歯の間が広がり出っ歯になってきます。
    ◆ 改善方法
    1. スケーリング、ブラッシング
    歯周病治療によりポケットを減少させて、歯槽骨の溶けていくのを防ぎます。ポケット内は、歯周病菌増殖してが炎症を起こしており、歯槽骨も炎症により溶けていきます。それを防ぐのには、ポケット内をクリーンにするようにスケーリングにより歯石、歯垢の除去を行います。同時に再びポケット内を汚さないようにに毎日のブラッシングをしっかり行う必要があります。
    2. かぶせ物による修復
    人工の歯をかぶせる事によりある程度は隙間が埋まります。もし、歯周病による炎症改善が上手くいけば、矯正治療により前歯の前突感を抑えることもできます。
    3. 歯肉移植
    1~2本わずかな歯茎の痩せならば、上顎の裏から歯肉を移植する事により解決できます。

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    2011年12月10日 土曜日

    遊離歯肉

    遊離歯肉とは、歯頚部を輪状に取り囲んでいる狭い部分のことで、遊離歯肉溝free gingival grooveという境界線で付着歯肉と隔てられています。この溝は歯肉縁から0.5~1.5mm離れた位置にあり、ほぼ歯肉縁と並行して走行しています。この溝は肉眼的に確認が難しい場合もあります。
    歯頚線彎曲と一致して唇舌側にみられる遊離歯肉を辺縁歯肉と呼んでいます。
    歯周病で遊離歯肉に炎症が及ぶと、発赤、腫脹、出血といった症状が見られるようになれます。
    天白区コンドウ歯科

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    2011年12月04日 日曜日

    歯周病で歯をぬかなければいけない時 天白区コンドウ歯科

    歯がグラついていても、「何とか残るものなら」と、誰でも思います。また、歯科医院でも出来ることなら何とかして抜歯を避けるような努力を惜しみません。
    <グラついた歯を治す方法>
    1. 歯周基本治療(プラークコントロール、スケーリングなど)の後、急性炎症が治ると、動揺していた歯は落ち着いてきます。軽度ならこれだけで済みます。
    2. 基本治療が終わっても、歯周の状態が元に戻らない場合は、歯周外科などでフラップオペを行う際、歯周再生治療も併せて行います。エムドゲイン、GTR(メンブレンを用いるもの)、骨移植などの方法があります。
    3. 動揺歯は、歯周病の治療の後、固定処置をして安定させます。歯の間を接着剤で固定するエナメルポンディング、かぶせてつなぐ連結冠などの方法があります。
    <抜歯を決断しなければいけない時>
    歯垢(プラーク)の中の歯周病菌によって歯槽骨の大部分が溶かされた状態まで症状が進行してしまい、どのような治療を行っても症状の改善が期待できない場合は、残念ながら歯を抜く処置をしなければいけません。歯が横揺れだけでなく、上下に動く時は、根の先端の歯槽骨まで溶けていることが想像されます。もし放置すれば、他の歯の歯周組織にも悪影響を与えてしまうために被害が広がってしまいます。また、溶けた歯槽骨も修復できず、インプラントやブリッジ、義歯による処置を難しくします。重度歯周病治療の限界を超えた場合には、抜歯という苦渋の選択により、お口全体の健康を守ることが大切です。

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    2011年11月29日 火曜日

    歯間乳頭

    歯間乳頭interdental papillaとは、歯と歯の間の三角形にとがった歯肉の事を言います。その三角形の底部は、両隣在歯の歯頚部のほぼ最深部に当たる歯肉縁を結んだ線に一致しています。
    歯間乳頭部は、歯周病で最初に炎症にかかりやすい部位です。赤くなったり、腫れてきたりするのでこの部を注視していれば、一つの診断の目安になります。また、周囲の骨が歯周病で溶けてきた場合、三角形が崩れて痩せて、物がつまるようになります。間違った歯間ブラシの使用(挿入方向不良、大きなサイズの歯間ブラシの使用)をすると、歯間乳頭を失います。
    歯間乳頭を大切に、健康な状態を保つように歯磨きを丁寧にしましょう。

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    2011年11月24日 木曜日

    歯根膜

    歯根膜(しこんまく)とは、歯根と歯槽骨をつないでいる線維性の結合組織の事です。歯根を取り巻くセメント質と歯槽骨は、この歯根膜線維で強力に結合されており、噛んだ力のクッションの役割を果たします。歯根膜の幅は約0.2mmです。
    ◆線維の配列から次の群に分けられます。
    歯槽骨頂線維、水平線維、斜走線維、根尖線維、根管線維
    ◆歯根膜の役割
    1. 咀嚼時の力のクッションの役割を果たします。噛んだ力で圧が加わると、その力を放出して和らげてくれます。
    2. 歯に加わった力は、歯根膜の神経終末のセンサーに伝わり、圧の程度、方向などを認識します。硬いものを噛んだとき、突然の荷重を察知して避けることが出来ます。
    3. 咀嚼時の歯の移動を防いでくれます。線維はゴムのような働きをして押されてもまた元に戻ることで歯の位置を保ちます。

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