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    2014年10月28日 火曜日

    歯周病と全身疾病

    歯周病は歯周病菌による感染症ですが、発症・進行には
    全身疾病が修飾因子として働いています。
    歯周病と関連がある全身疾病
    1. 歯周病の発症と進行に関連し、歯周病のリスクファクターとなる可能性のある全身状態、全身性修飾因子
    1)不可変的なリスクファクター 遺伝性疾患
      Papillon-Lefévre(パピヨン-ルフェーブル)症候群、ダウン症、Chédiak-Higashi症候群、周期性好中球減少症
    2)可変的なリスクファクター
      全身疾患 糖尿病、血液疾患、ホルモンバランスの崩れ、骨粗鬆症など
      薬物(副作用)、栄養不良、喫煙(タール、ニコチン)、
      ストレス(過度の仕事、社会的・精神的境遇)
     
    2. 歯周病がリスクファクターとなる可能性がある全身疾患と全身状態
      
       糖尿病、心臓血管疾患、脳血管疾患、誤嚥性肺炎、早期低体重児出産、
      骨粗鬆症、掌蹠膿胞症、バージャー病、
      メタボリックシンドローム(動脈硬化性疾患の危険性を高める複合型リスク症候群で、
      内臓脂肪蓄積と高血圧、高脂血症、高血糖などを合併)

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    2014年10月20日 月曜日

    歯周病と骨粗鬆症 名古屋 コンドウ歯科

    骨粗鬆症は、骨密度の低下により骨が疎の状態となり、骨がもろくなっている状態を言います。
    骨粗鬆症は
    骨成分、骨量の減少により骨髄など骨中の空壁が増加し、骨折しやすくなります。
    高齢者、閉経後の女性に多く見られます。
    歯周病との関係
    骨粗鬆症と歯周病の関係は、骨密度と歯周病(CPIや歯槽骨吸収など)との相関性、
    骨粗鬆症患者のアタッチメントロスについての研究が多くみられます。
    骨粗鬆症患者では、歯槽骨吸収が有意に高いと言われています。
    さらに骨粗鬆症は、抜歯後の顎堤吸収のリスクファクターとなります。

    他の疾病との比較
    糖尿病、喫煙などに比べ、歯周病となる危険性は低いが、
    歯周病のリスクを高める可能性があると考えられます。

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    2014年10月13日 月曜日

    歯石が歯周病の病因として果たす役目

    歯石が歯周病の最も重要な病因として、1960年頃には考えられていました。
    しかしその後の研究の結果、最も重要な因子はプラーク(歯垢)であり、
    歯石の病因としての役割は、表面が粗造であり、プラークを常に付着増殖させ、
    取り除きにくい状態を作り出していることにあることが明らかとなりました。
    物理的刺激説の否定
    かつての「物理的刺激説」(歯石の粗造面が機械的に歯肉を傷つけて炎症を起こすという説)は、
    否定されした。
    1. Listgartenらは1973年に、クロールヘキシジンなどの消毒液で歯石上のプラークを除去すると
    上皮付着が生じることを報告しました。
    しかし通常では、歯石は常にプラークで覆われており、ブラッシングなどの口腔清掃を行っても
    プラークを取り除くことが困難なため、歯肉に炎症を誘発してしまいます。
    2. また、歯石自体の中にプラーク由来の有害物質が含まれており、それが歯肉に接した場合に
    歯肉に炎症を起こします。(初発因子的役割)
    3. 歯石は、上皮や結合組織の根面への付着を阻害します。
    現在の考え方
    歯石は重要なプラーク増加因子の一つです。

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    2014年10月06日 月曜日

    スケーリング処置を受ける前に

    スケーリングすなわち歯石を取り除く前には、歯肉の炎症を出来るだけ軽減させるために
    ブラッシングを徹底する必要があります。
    プラークには歯茎に炎症を起こす歯周病菌が入っています。
    その細菌数を減らせば歯肉の治りもよくなります。

    スケーリング前のブラッシング効果
    1. 歯肉の炎症が軽減してからスケーリングをするので、出血や疼痛が少なく、
    歯石も目視しやすいのできれいに取れる。
    2. 口腔内の細菌数が少なくなるので、スケーリング時に歯肉の血管に入り込む
    細菌数が少なくなり、全身に問題を起こすのを防ぐ。
    3. スケーリングによる歯肉の治癒効果が高くなる。
    歯周基本治療の目的
    歯周基本治療の目的は、口腔清掃の徹底を図り、歯周病の原因となるプラークを除去すること、
    プラークがたまり易い環境を作る歯石を取り除くことです。 

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    2014年09月30日 火曜日

    象牙質知覚過敏症に用いる薬剤

    歯周病で根元が見えてきくような歯には、知覚過敏症がみられることがあります。
    冷たいものがしみ、歯ブラシを当てるとキヤッとします。
    ひどい場合には、風が吹いてきただけでしみます。
    そのような場合に薬剤を利用することがあります。
    1. 象牙質を被覆して外来刺激が象牙質に伝わるのを防ぎ、
      二次象牙質の形成を促すもの。
      接着性レジン、ボンディング材、グラスアイオノマーセメント、歯周パックなど。
    2. 象牙質表面に塗布して表面の石灰化を促進し、
      細管を閉鎖して細管中の組織液の流れが生じないようにするもの。
      NaF,SnF2などの塗布やイオン導入
     
    3. 象牙質の表面に塗布したりイオン導入して、象牙芽細胞の突起または
      細胞全体を変性凝固させ、刺激が伝わらないようにするもの。
      ホルマリンFC、パラホルム、硝酸銀など。
    4. 上記の1,2,3の二者または三者の複合作用を狙ったもの。
      フッ化ジアミン銀(サホライド)、HY剤セメント、シュウ酸

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