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2014年01月13日 月曜日
超音波スケーラーで歯石取り
超音波スケーラーの仕組み
超音波の振動で歯石を粉砕して除去する装置です。
超音波発生機、ハンドピース、インサートチップ、フットスイッチから構成されています。
メカニズムは、超音波発生機で発生させた超音波の出力電流をハンドピースの中で機械的振動に変え、インサートチップが毎秒25,000~30,000サイクルの微振動(振幅1/40mm以下)をする仕組みです。
この振動により熱が生じるため、注水を行ってハンドピースとチップを冷却します。
冷却水はチップ先端で霧状に噴出され、手術野を洗浄します。
歯石除去の仕組みは、振動するチップが歯石に接触し、チップの振動が伝わって歯石が粉砕される機械的な作用であると考えられています。
メリット
1. 使い方が簡単で短時間で能率的に歯石除去を行えます。
2. 冷却用の噴霧注水により、手術野の血液や除去した歯石片を洗浄しながら処置できます。
3. 歯面に軽く当てればよいので、動揺歯でもスケーリングできます。
デメリット
1. ポケット内の根面の細かな変化を感知できないため、微小な歯石の除去が困難である。従って、手用スケーラーで仕上げを行う必要があります。
2. この装置でルートプレーニングを行うのは困難です。 -
2014年01月06日 月曜日
毛先を使う歯磨き
ブラッシングの方法は、大きく2つのタイプに分けられます。
「毛先を使う歯磨き」と「毛束の横腹を使う歯磨き」の方法があります。
前者は、毛先を使うために、プラークの除去効果が高く、
後者は、わき腹で歯肉をこすり、マッサージ効果が高いのが特徴です。
毛先を使う方法
昔から行われている「横磨き」「縦磨き」はこの代表です。
いわゆる「横磨き法」は、歯頚部の歯質の摩耗を引き起こし、楔状欠損を起こす危険性があるので適切とは言えません。
そこで、歯磨剤をつけずに、ストローク(歯ブラシを横に動かす距離)を小さくして危険性を少なくします。
「スクラビング法」と呼ばれており、水平、垂直に動かす方法があります。
水平スクラビング法
中程度~軟毛の歯ブラシを歯面に垂直に当て、前後の水平方向に小刻みに動かします。
垂直スクラビング法
毛先を歯面に直角に当て根尖側から歯冠側に、次にその逆方向へと垂直方向に動かします。 -
2013年12月23日 月曜日
歯周基本治療とは
歯周基本治療とは、原因の除去を主体として、歯周病の進行を食い止め、さらに改善をさせる治療の事です。
まず最初に、お口の中から歯周病の最大の原因であるプラークを取り除き、清潔な口腔にすることです。
すなわち、口腔清掃状態の改善を第一の目的にしています。
歯周基本治療には、口腔清掃の他に、プラークを付着しやすくしたり、除去しにくくする因子(プラーク増加因子)を取り除く処置として、スケーリング・ルートプレーニング、不良補綴物の除去や改善などが含まれます。
歯周基本処置の内容
1. ブラッシングなどの口腔清掃
2. スケーリング・ルートプレーニング
3. 強い咬合性外傷を引き起こす早期接触部を削合する咬合調整
4. 疼痛を訴える部位の応急処置
5. 知覚過敏の処置
6. 欠損歯牙多く咀嚼できない場合には義歯の作成
7. 強い動揺歯の暫間固定
8. 保存不可能な歯の抜歯 -
2013年12月16日 月曜日
歯周病による歯槽骨吸収
歯周病が進行していくと歯の周囲の歯槽骨が溶けていきます。
歯槽骨の破壊が始まると骨頂部の歯槽硬線(白線)が消失して骨頂が不明瞭になります。
さらに破壊が進むと、根尖方向に向かって骨頂が吸収され定期ます。
歯槽骨の吸収の型と分類
歯槽骨吸収は、骨吸収の状態により水平性と垂直性の2つのパターンに分けられます。
1. 水平性骨吸収
歯槽骨頂部がほぼ均等に水平に吸収されたものです。
通常、プラークによる炎症がほぼ均等に深部に波及し、水平性吸収が生じます。
2. 垂直性骨吸収
骨吸収が特定の部位に限局して進行し、骨が垂直に吸収したものです。
炎症の他に咬合性外傷や食片圧入が関与している場合が多く見受けられます。
Glickmanの分類は骨の壁面の数により、1壁性から4壁性に分類されます。 -
2013年12月09日 月曜日
歯周病と噛みあわせ
歯周組織と噛み合わせとは、密接な関係があります。
もし、噛み合う相手の歯を失い、咬合しなくなれば、歯周組織は退化(歯根膜線維が減少して配列が乱れる)していきます。
逆に、噛み合う力が異常に強ければ(早期接触や歯ぎしり)、歯周組織に咬合性外傷を引き起こし、歯周炎と合併すればこれを進行させてしまいます。
外傷性咬合は、
早期接触、側方圧、ブラキシズム(歯ぎしり)、舌の悪習癖などの病変を引き起こす原因です。
咬合性外傷は、
歯根膜の変性・壊死、歯槽骨の吸収など引き起こされた病変の事です。ただし、歯肉には病変は生じません。
外傷性咬合が加わると歯根膜は硬組織の歯根と歯槽骨の間で圧迫され血流が悪化停止するため、歯根膜の変性・壊死を起こし、牽引側では歯根膜線維の切断が起こります。
咬合性外傷の症状
1. 歯の動揺の増加
2. 歯の病的移動
3, 歯根膜の拡大、狭小、歯槽硬線の喪失
4. 歯槽骨の垂直性吸収、骨縁下ポケットの形成
5. 根分岐部病変の進行
6. 知覚過敏症や咀嚼痛など
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