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2016年06月13日 月曜日
歯周病の診査はどのようなことを調べるのでしょうか
歯周病を診断するにあたって、主訴、全身疾患の有無、食習慣、
服薬情報を参考にしながら、口腔全体を診査して行きます。
診査項目
1. 歯の動揺度
2. 歯肉の炎症の程度と広がり
3. プラーク、歯石の付着状態
4. 歯肉退縮量と付着歯肉の幅
5. 歯周ポケットの深さ
6. ポケット測定後の出血の有無
7. 根分岐部病変
8. コンタクトポイントの緩みがないか
9. 歯列全体の咬合関係や外傷性咬合の有無
10. 歯肉・歯槽骨の厚さ
などの項目をレントゲン、ポケット探針、測定ゲージ等を用いて
一か所ずつ詳細に調べて診断します。
歯周病原細菌の種類や数なども併せて調べることもあります。 -
2016年06月07日 火曜日
歯周病の細菌学、免疫学について
歯周病の特徴
歯周病は、その主因が細菌であると同時に、
細菌などに対する生体側の防御作用によって成り立っています。
そのため、細菌学、免疫学、生化学検査を行うことによって
歯周病の病態を明らかにできると考えられています。
歯周病り進行はアタッチメントロスが起こらない静止期と
アタッチメントロスが急速に起きる活動期が交互に繰り返しながら
進行していくと考えられています。
このため、活動期と静止期がどのようにして移行するのかを突き止めようと
様々な臨床検査が行われています。
細菌学検査
ポケット内の細菌は、探針、ペーパーポイントなどを使って採取したものを塗抹します。
無染色、グラム染色、好酸染色などが行われます。
歯肉炎では、グラム陽性菌が多く検出されのす。
歯周炎担ってポケットが深くなるにつれ、グラム陰性菌が多くなってきます。
免疫学検査
好中球、マクロファージの食作用、遊走能などに関連した検査です。 -
2016年05月30日 月曜日
予知性の高い歯周病治療
歯周病治療は、詳細な診査に基づく正確な診断が予後の良い治療に結びつきます。
歯周病の原因
歯周病原菌のみではなく、局所や全身因子、遺伝子的因子、
生活習慣、社会的などの環境因子を含む多くのものが
複雑の絡み合っています。
そのような多くの因子を可能な限りピックアップして、
それを客観的に知ることが予知性の高い治療につながります。
技術の進歩
技術の進歩により従来よりも多くの情報を得ることができるようになりました。
1. 定量性PCRによる歯周病関連細菌の検出、
2. 歯科用CTによる三次元的な骨欠損の把握、
3. 遺伝子検査による歯周病感受性の把握などにより
さらに予知性を高められる治療になると予想されます。 -
2016年05月23日 月曜日
口腔内・模型による形態的、機能的診査
形態的診査
1. 歯列弓の診査では、不正咬合、咬合平面、オーバーバイト、オーバージェット等を見ます。
2. 歯の診査では、欠損、転移、叢生、傾斜、咬耗、摩耗、辺縁隆線の位置関係等を見ます。
3. 歯肉の診査では、退縮、フェストゥーン等を見ます。
4. 顎堤の診査では、幅、高さ等を見ます。
機能的診査
中心咬合位および下顎運動時における咬合接触関係、特に早期接触、
咬頭干渉の有無ならびに接触点を手指による触診、咬合紙、オクルーザルフォイル、
オクルーザルインディケーターワックス、デンタルプレスケール、
レジストレーションストリップス、フロスやマイオモニター等を用いて診査します。
1. 手指による触診では、人差し指などを頬側の上顎歯列数歯分に当て、タッピングさせます。
2. 咬合紙、オクルーザルフォイルによる診査では、咬合紙の厚さが20μ位のものがよく用いられます。
オクルーザルフォイルの厚さは、10μ程度です。
タッピングやグライディングをさせて咬合接触を調べます。
接触圧の強い咬合接触点は、印記された接触点の中心が白く抜けます。 -
2016年05月16日 月曜日
歯の接触関係を見るのは歯周病検査の一つ
歯周病になると歯の支えとなる歯周組織の量が減少するため、
隣の歯との接触関係が甘くなります。
前歯部だと
コンタクト部が離開してやや出っ歯気味となり、
挺出も見られるようになります。
臼歯部だと
歯間離開のため、食片圧入して歯磨きもしにくくなります。
食片圧入のため、間の歯肉は圧迫され、益々ものが詰まりやすくなる
という悪循環を繰り返します。
歯間離開から引き起こされる症状
1. 辺縁隆線の高さの不揃い
2. 歯の移動
3. 食片圧入
4. 隣接面う蝕
5. 咬合関係の崩壊
診査方法
デンタルフロスやコンタクトゲージほ歯間部に挿入して調べます。
コンタクトゲージは、50μ、110μ、150μの厚さで測定します。
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