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    2015年04月06日 月曜日

    フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)の目的 名古屋コンドウ歯科

    フラップ手術は、歯周病の基本治療で改善できない場合の方法です。
    歯肉弁を剥離してポケット内の汚染根面(罹患根面)と歯槽骨を露出させ、
    直視下で処置を行う手術です。
    目的
    1. 歯周ポケットを除去したり浅くする
    2. 歯周ポケットを形成する歯肉を、ポケット内に露出した歯根に再び付着させる
    3. 歯槽骨の再生とくに垂直性骨吸収部を骨再生させる
    4. 骨の形態異常の修正(骨整形)と歯肉・粘膜の形態修整をする
    5. 歯根膜・セメント質を再生(新付着の獲得)させる

    実際の臨床では、上記の目的のいくつかを目標にして手術を行います。
    フラップ手術には種々の術式があるので、その目的に応じて
    されに適した方法で行います。
    手術開始前に病態を良く調べ、切開の入れ方、
    歯肉べの取り扱いについて検討します。

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    2015年03月30日 月曜日

    動揺歯の固定方法

    歯周病で動揺している歯を固定して安定させる方法は、
    暫間固定と永久固定があります。
    その目的は、重度な動揺により咬合性外傷が生じている歯を
    固定することにより、安静にさせて歯周の健康を回復することです。
    暫間固定
    1. ワイヤー結紮レジン固定法
    ステンレス線で歯を固定し、即時重合レジンで補強する方法です。
    2. エナメルボンディングレジン固定法
    接着性レジンにより隣接面を固定する方法です。
    3. A-split
    ワイヤーを歯に埋め込み、レジンで空隙を埋める方法です。
    永久固定
    1. 連続冠
    クラウンや骨質レジン冠を連結してかぶせます。
    2. 連続インレー
    インレーを連結して詰めます。
    3. 義歯タイプ
    コーヌスクローネアタッチメント義歯などの二重冠を維持装置に用いた方法です。

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    2015年03月16日 月曜日

    歯周ポケット浸出液の測定

    歯肉溝あるいは歯周ポケットからの浸出液は、歯肉の血管から
    体液(組織液)が漏出し、歯肉溝やポケット内に流出した液体です。

    この液の量は、歯肉の血管の透過性亢進や刺激の有無に関係し、
    歯肉の炎症の増悪と共に増加します。
    浸出液gingival crevicular flide CGF 量の測定法
    ペーパーストリップスを一定時間歯肉溝やポケットの中に入れるか、
    入り口に置き、浸出液を採取して測定します。
    マイクロピペット法と言って、ガラスやプラスチック製の毛細管を
    ポケット内に挿入して採取する方法もあります。
    1. 電気的GCF測定器(ペリオトロン)を用いて測定する。
    2. 0.2%のニンヒドリンでストリップスを染色して、着色した部分の面積を測定する。
    3. 顕微鏡下で、浸出液でぬれた部分の面積を測定する。

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    2015年03月10日 火曜日

    歯周病の治療計画

    治療計画は、歯周治療の基本であるプラークなどの原因除去を重視し、
    破壊された歯周組織の健康を回復し、それを長期維持することを目標にします。
    歯周病の基本的考え方
    歯周病のほとんどは、炎症性疾患(歯肉炎、歯周炎)です。
    1. そこで、まず第一に、局所に炎症を引き起こす刺激物(原因)の除去すなわち、
    「原因除去療法」をします。
    1) 歯肉縁上プラーク、歯肉縁下プラークの除去
    歯周病の最も重要である原因(初発因子)は、
    プラーク(歯肉縁上プラーク、歯肉縁下プラーク)です。
    さらにプラークを増加させたり、取り除きにくくする種々の
    プラーク増加因子(炎症性の修飾因子)を除去・改善していきます。
    2) 外傷性の修飾因子の除去
    もう一つの大切な処置は、歯周組織に咬合性外傷を引き起こし、
    歯周炎を増悪させる外傷性咬合(外傷性の修飾因子)を除去することです。
    全身性の修飾因子には、糖尿病や血液疾患が挙げられます。
    全身因子が存在していても、局所因子を十分に取り除くことにより、
    改善が望めます。
    2. 次に、歯周組織の修復過程を促しね破壊された歯周組織を
    出来るだけ回復
    することです。

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    2015年03月02日 月曜日

    歯周炎を増悪させ、プラークを増加させる因子

    プラークが増加させる因子があると、歯周病が悪化します。
    1. 歯石
    歯石は表面がざらついているのでプラークがたまり易く、細菌の出す毒素を中に含みます。
    2. 口呼吸
    口腔の乾燥を招き、炎症が増悪します。
    3. 食片圧入
    歯の間に食物がたまると、細菌のたまる場の提供となり、
    物理的に歯肉を圧迫するのでその部の血行が減少して免疫細胞も出動しにくくなります。
    また、歯間部の離開は、さらなる食片の圧入を招きます。
    4. 歯列不正
    歯列不正により、ブラッシングがやり辛く、結果プラークが残ってしまいます。
    傾斜、転移、叢生などの部位は自浄作用も不十分となります。
    5. 不良修復物
    特に、歯頚部や隣接面の辺縁部、修復物との段差の生じる部位では、
    プラークが残存しやすくなります。
    6. 付着歯肉の幅
    付着歯肉の幅が減少すると、固い歯肉部が少ない為、ブラシを当たると痛くて
    十分に清掃効果が得られません。
    また、歯周ポケットがあると歯槽粘膜に引っ張られて中にプラークがたまってきます。

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