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2012年07月16日 月曜日
ドライマウス
ドライマウスとは、口腔乾燥症のことです。「口が渇く」「ネバネバする」「口臭がする」様々な症状もたらすドライマウス人口は推定800万人程度いると言われています。
症状
唾液の分泌量が低下して、口の中が乾くことにより、様々な弊害が出てきます。
1. 口や舌が乾く(口腔乾燥)
口臭がする。飲み込んだり、話をすることが困難となる。虫歯や歯周病になりやすい。
2. 舌がヒリヒリ、ビリビリする(舌痛)
舌や唇がひび割れる。食事が困難になる。
3. 味がおいしくなくなる(味覚異常)
原因
1. 唾液腺に器質的変化を有する場合
シェーグレン症候群、放射線治療による唾液腺萎縮など
2. 唾液腺に器質的変化がない場合
関節リュウマチ、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患を併発している
どんな時にドライマウスになる?
加齢、血圧降下剤や抗うつ病薬の副作用、喫煙、口呼吸、唾液腺障害、ストレス、脱水、乾燥した室内、糖尿病、高血圧症、エイズ、パーキンソン病などでドライマウスがおこります。
対処方法
人工唾液、口腔乾燥症状改善薬や保湿剤(オーラルバランスなど)や含嗽剤(うがい薬)などによる対症療法をおこないます。また、口腔機能低下によるドライマウスは口腔機能訓練が有効な場合があります。 -
2012年07月08日 日曜日
歯周病ってうつるの?
歯周病は、細菌による感染症ですので、他人に感染する可能性があります。食べ物を口移しで与えたり、スプーンや歯ブラシを共用することで感染することが考えられます。
■ どのようにして映るのでしょうか?
生まれたときには人のお口の中には歯周病菌は存在しません。しかしもともといない歯周病菌がなぜ今お口の中にいるかというと、それは人からうつされているのです。家族や友達、パートナーの方、母子感染(お母さんから子どもへの感染)などが挙げられます。食べ物の口移し、飲み物の回し飲み、食べ物の回し食い、箸の使いまわし、キスなどが感染ルートと考えられます。歯周病菌は歯周ポケット内だけでなく舌表面、粘膜表面にも存在し、 唾液は細菌感染源です。しかし、歯周病菌の感染力はさほど強くなく、プラークや歯石の沈着、免疫力の低下などの条件がそろう事により歯周病が発症すると考えられます。
■ 歯周病菌はどこにいる?
歯周病菌と言われる細菌は、空気を嫌う嫌気性菌が多く、歯と歯肉の境目の歯周ポケットに好んで生息しています。歯周疾患の人の口の中(歯肉縁下歯垢、歯肉縁上歯垢、歯槽粘膜)だけでなく、健康な人の口の中(歯肉縁下歯垢)にもわずかですが検出されます。 -
2012年07月03日 火曜日
歯間ブラシの特徴と使い方
歯間ブラシは、ハブラシでうまく磨けない歯の間のプラークを除去するのにすぐれています。様々なタイプがありますが、先が破損しにくく折れにくいもの、毛が密で清掃性が良いものを選びます。
■ 特徴
1. 歯間隣接面の空隙が大きく、ハブラシで十分清掃できない場合に使用します。
2. デンタルフロスでは清掃できない根面の凹部の清掃が可能です。
3.歯肉マッサージの効果もあり、清掃性が良いです。
4. 連結冠の歯間部やブリッジのポンティック下部(つながっている人工歯の下部)、根分岐部病変部の清掃に有効です。
■ 使用方法
1. 歯間空隙の大きさに適した太さ(通すのに無理な抵抗のないやや小さめの物)を選びます。
2. 空隙に挿入するとき、歯肉を傷つけないやや上方の方向に挿入します。
3. 数回ピストン運動します。両サイドの歯の曲面に当たるように、歯面に沿わして動かします。
4. 次の部分に挿入する前に、ブラシを流水で洗い、取り除いたプラークが再び次の面につかないように配慮します。 -
2012年06月23日 土曜日
歯の動揺度分類
歯周病によって歯槽骨が吸収すると、歯を支えている部分が少なくなり、動揺し始めます。咬合性外傷や急性炎症の際には,特に動揺が強くなります。動揺度の評価には、Millerの歯の動揺度分類が用いられます。
■ Millerの歯の動揺度の分類
0度 : 生理的動揺の範囲(0.2mm以内)
1度 : 頬舌方向にわずかに動揺(0.2~1mm)
2度 : 頬舌方向に中等度、近遠心的にわずかに動揺(1~2mm)
3度 : 頬舌、近遠心方向に 2 mm 以上の動揺、歯軸方向( 歯の頭と根に沿った軸)にも動揺
■ 動揺歯の治療
動揺歯に対する処置としては、暫間固定と咬合調整を行います。
動揺歯を一時的に固定して歯周組織の安静と 咬合の安定を図ることを 暫間固定 といいます。連結固定することで咬合力を分
散させることができます。その後、咬合調整を行います。
歯の動揺は咬合性外傷や支持組織の減少だけでなく、歯周炎の炎症自体によっても増悪されます。その場合は、スケーリング、ルートプレーニングなどで炎症を改善してから咬合調整を行います。 -
2012年06月16日 土曜日
肥満は歯周病のリスクを高める 天白区コンドウ歯科
■ メタボリック症候群
メタボリックシンドロームとは、動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳血管障害など)が生じる危険性が高い複合型リスク症候群です。
診断基準は、内臓脂肪蓄積(肥満)を必須項目とし、血清脂質異常(高脂血症)、血圧高値、高血糖のうち2項目を有するものです。
■ どうして肥満が歯周病のリスクを高めるか
肥満と歯周病の関係について日本のSaitoらは、「BMI、体脂肪率、ウエスト/ヒップ比が大きいほど、深いポケットを有する人が多い。」と疫学的研究から(1998年)報告しています。
肥満が歯周病を起こすメカニズムは十分には解明されていません。
脂肪細胞が、アディポネクチンやTNF-αなど、様々な生理活性物質(アディポサイトカイン)を生産することが明らかとなっています。特にTNF-αはIL-1と相乗的に働き骨吸収を促進する作用があることから、肥満により脂肪細胞が増加するとTNF-αも増加し、骨吸収を誘発している可能性があると考えられています。
■ 血清脂質異常、高血圧、高血糖も歯周病に影響を与えるかも
高血圧の人は、Ca拮抗薬(ニフェジピンなど)を長期服用することにより、歯肉肥大を発症する可能性があります。
高血糖の人は、糖尿病の第6番目の合併症が歯周病であることから影響が大きいです。
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