-
2011年11月15日 火曜日
歯周病と糖尿病について 天白区コンドウ歯科
歯周病は糖尿病の第6番目の合併症です。
糖尿病のある人は、歯周病になりやすく、重症化しやすい。
歯周病がある人は、糖尿病の治療が困難になりやすい。糖尿病に関するある研究機関の報告では、歯周病菌の細菌数を減らす治療をしたところ、それまで良くならなかったヘモグロビンA1c(過去1~2ヶ月の血糖値の状態を示す指標)が劇的に改善した人もいたのです。
さらに、歯周病が悪化すると、糖尿病の合併症である失明(網膜症)、手足の切断(神経症)の間接的な引き金になるとも言われています。
糖尿病は血液中にある阻害物質が増えることで、インスリンの働きが弱くなります。実は、歯周病により歯茎に炎症を起きると、この阻害物質が増えてしまう事が近年の研究からわかりました。これは、体内に侵入した細菌やウイルスと戦う免疫細胞のマクロファージが、細菌と戦う時に阻害物質を出すからなのです。つまり、歯茎で歯周病菌とマクロファージが戦うと、マクロファージから阻害物質が放出され、インスリンの働きが阻害されて、糖尿病が悪化するというわけです。そして、この状態が続くと、糖尿病によって体の抵抗力が下がり、歯周病菌がますます増えるという悪循環に陥ってしまいます。
歯周病を治療、予防する事により、糖尿病も軽減できる可能性があるのです。 -
2011年11月09日 水曜日
歯石除去をしよう。
歯石はどのようにして出来るのでしょう。
1. 食べ物が歯に付着するとそれを栄養源にして細菌が増殖して、プラーク(歯垢)とよばれる細菌の塊が出来ます。
2. このプラーク(歯垢)は、唾液のカルシウムを吸着して石灰化され、歯石になります。
プラークは、約2日間で歯石になります。歯垢のうちは歯磨きでとることができますが、歯石になると固くて歯磨きではとれません。しかも、歯石には凹凸があり、表面がざらざらした状態なのでプラークか(歯垢)がつきやすくなります。歯石そのものには害や毒はないのですが、歯石ができてしまうとプラークがたまり易く細菌が住みやすい状態になってしまうので、歯周病になるのです。歯石除去の方法
歯石は、見えている所につく、歯肉縁上歯石と、ポケットの中の見えない部分に出来る歯肉縁下歯石に分かれます。
歯周病が進行するとどんどんポケットの奥深くまで歯石がたまります。これを防ぐために歯石除去、スケーリングという処置をします。
1. 超音波スケーラーという器械で、先端を振動させて歯石を歯から剥がします。歯肉縁上歯石の場合は比較的うまく除去できますが、歯肉縁下の歯石はなかなかとれません。
2. スケーラーと呼ばれる手用器具で、カリカリ歯石を取る。熟練を要する処置になります。
3. レーザーを照射して歯石を取る場合もあります。歯石が付くのを阻止するためにも、ブラッシングは大切です。
また、歯石除去を定期的に歯科医院で行って歯周病予防をすることも大切です。天白区 コンドウ歯科
-
2011年11月05日 土曜日
気が付かず、かかりやすい歯周病 天白区コンドウ歯科
歯周病は歯茎の周り(歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨)の病気で、歯肉炎や歯周炎の事を言います。症状が進むまで気が付かないことが多いので、サイレントディジーズと呼ばれています。また、日本人の成人の80%以上が歯周病にかかっています。
歯周病は、細菌の感染によって起こり、しかも複数の菌が起因しています。その原因は、歯と歯肉の境目にたまるプラーク(歯垢)中の細菌です。プラーク1mgの中には、およそ2~3億の細菌がいるといわれます。バイオフィルムという細菌の共同体を作り、悪さをします。プラーク中には、300~400種もの菌がいて、そのうちの歯周病の病原性を持っているものは、30~0種だと言われています。それらの歯周病菌の毒素が原因で歯肉に炎症をひき起こし、支えの歯槽骨を溶かしてしまい、ついには歯が抜けてしまいます。 -
2011年10月30日 日曜日
歯周病と関係のある疾患 天白区コンドウ歯科
1. 糖尿病
糖尿病は歯周病を悪化させ、歯周病は糖尿病を悪化させます。歯周病は、糖尿病の6番目の合併症です。
糖尿病にかかっている人は、そうでない人の3倍歯周病になるリスクが高まります。また、糖尿病の人は、歯周病が重度になり易く、進行も早まる傾向があります。
歯周病菌やその毒素が血管から体内に入ると、インシュリンが働きにくくなり、糖尿病を悪化すると言われています。糖尿病患者が歯周病を治療すると血糖値が下がるという報告もあるので、しっかり歯周病を治療し、歯周病予防に心がけましょう。
2. 心臓血管疾患
歯周病になっている人は、心筋梗塞のリスクが高くなります。
歯周炎の人は、そうでない人の2.1~3.4倍、心筋梗塞などの心臓血管疾患を発症するリスクが高いという報告があります。歯周組織の炎症で生産されたサイトカインが血管をとおって心臓血管に影響を及ぼすためだと考えられています。
3. 骨粗鬆症
骨粗鬆症の人は、歯周病が進行し易く重症になります。
4. 低体重児の出産
これも歯周病菌の影響による場合があります。 -
2011年10月27日 木曜日
歯の動揺度
歯は、正常な場合でも、わずかに動揺(生理的動揺)します。歯の動揺度は、支持する歯周組織の量と質によって変化します。
1. 歯周炎によって、付着歯肉の喪失や歯槽骨の吸収があると、歯を支える歯根膜の量も減り動揺度が増します。
2. 咬合性外傷や炎症によって歯根膜や歯肉の線維が乱れた場合も、支持している歯周組織が質的に低下するので動揺度が増します。歯の動揺度の判定は、歯の保存の判定の際に重要で、X線所見、ポケットの深さなどの検査結果とあわせて調べます。ピンセットなどで動揺度を調べた時、横揺れが増すと周囲の歯槽骨の量が減少している、または歯根膜に変化があることが推測されます。上下に動揺するようになると、歯の根の先まで骨が溶けてないことが推測されます。上下動をするとその歯は、保存が難しいことが予想されます。
perio Blog
カテゴリ一覧
カレンダー
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
最近のブログ記事
月別アーカイブ
-
2024年 (26)
-
2023年 (52)
-
2022年 (52)
-
2021年 (52)
-
2020年 (52)
-
2019年 (52)
-
2018年 (53)
-
2017年 (51)
-
2016年 (52)
-
2015年 (50)
-
2014年 (52)
-
2013年 (52)
-
2012年 (57)
-
2011年 (49)