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2011年08月15日 月曜日
歯周組織
歯周組織とは、歯の周りにある「歯肉」、「歯根膜」、「セメント質」、「歯槽骨」の4つの組織のことを指します。
1. 歯肉は歯の周りを取り巻く組織で、歯の間の乳頭歯肉、周りの辺縁歯肉とその下側歯根よりの付着歯肉からなります。健康な場合、引き締まったピンク色をしています。
2.. 歯根膜は、歯根表面のむのセメント質と、歯槽骨をつなぐ線維です。歯根膜線維とも呼ばれいます。噛みごたえを感じるセンサーの役割を果たしています。
3. セメント質は、歯根の外層にあり、象牙質を覆っています。年とともに肥厚してきます。無細胞セメント質は歯根象牙質全面を覆っており、有細胞セメント質は根尖側1/3に存在します。細胞が存在する為、一度吸収されたのちでも再生します。
4. 歯槽骨は、歯の周りを取り囲んでいる骨の事です。骨は形成と吸収のバランス(ホメオスターシス)により維持され代謝していますが、抜歯、歯周病などでそれが崩れます。矯正治療では、これをうまく利用して歯の移動をします。歯周病は、この歯周組織を破壊していく病気のことで、歯周組織が破壊されることによって歯を支えきれなくなり、物が噛めなくなり、やがて歯が抜けてしまうこともある病気です。
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2011年08月14日 日曜日
デンタルフロスの使用方法
歯ブラシだけでは落とせない部位、プラークがたまりやすい歯肉溝や狭い歯間はデンタルフロスでしっかりとケアすることが肝心です。
フロスには、糸状のもので指に巻きつけて使用するタイプと、柄つきになっているタイプがあります。フロスの使用方法
1. 歯の間に挿入するには、のこぎりのようにゴシゴシしながら、ゆっくりと入れます。あせってパッチンと入れて歯茎を傷つけないで下さい。
2. 歯に巻きつけるように動かしながら、歯肉溝の中に少し入れます。
3. フロスをゴシゴシしながら上下方向に歯面に沿って動かします。
4. もう片方の歯の側も同じように動かします。
5. フロッシングできたら外します。
6. いったん引き揚げたら、汚れた部分を再度挿入しないで下さい。別の部分にするか、きれいに洗ってから再度挿入します。一日一回ケアすることでプラークコントロール効果はいっそう高まります。
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2011年08月14日 日曜日
バイオフィルム
バイオフィルムとは、複数の細菌(虫歯を作るミュータンス菌、歯周病菌など)が共同生活をして集落を作り、薄い膜状のネバネバした物質(不溶性グルカン)に包まれ、歯や根の表面に付着した状態のものを言います。
バイオフィルムが形成されると、歯みがきだけではなかなか取り除けない上に、抗菌剤・うがい薬・フッ素化合物などの薬剤はほとんど効きません。
むし歯や歯周疾患の原因である細菌性プラークは、バイオフィルムの形で歯面に付着して、虫歯を作る酸や歯周病の毒素をだします。
通常のブラッシングでは、プラークバイオフィルムを完全に除去することは難しいため、歯科医院でのプロフェッショナルケア、スケーリング&ルートプレーニング、定期的なPMTCをしてもらうと良いでしょう。 -
2011年08月13日 土曜日
歯周病予防の方法
歯周病を予防するためには、歯周病の原因であるプラーク(歯垢)を除去することが大切です。プラークを取り除くことや、つきにくくすることをプラークコントロールといいます。その方法は、ご家庭で毎日行うブラッシング(セルフケア)と歯科医院で行う専門的なケア(プロフェッショナルケア)があります。さらに、歯周病のリスクファクター(噛み合わせの悪さ、歯ぎしり、不適合冠、虫歯など)である危険因子をなくす治療も大切です。また、全身の免疫力が低下すると歯周病菌が活躍するので、体調管理、病気の予防、生活習慣などにも配慮しましょう。
1. セルフケア
自分のお口に適したブラシを使い、早めのブラシの交換で毎日、効率的に歯磨きをしましょう。
磨く順序を決め、磨き残しをなくしましょう。
鏡を見ながらブラシが的確に当たるのを確認しましょう。
デンタルフロス、歯間ブラシなども併用すると良いでしょう。
2. プロフェッショナルケア
歯周病は、自覚症状がなく「静かな疾病」と言われています。
定期的な健診で歯周検査をしてもらいましょう。
また、メインテナンス時のスケーリング、PMTCで、
歯周病予防をしましょう。
セルフケアと、プロフェッショナルケアの2つが車の両輪となり、予防が上手くいくのです。 -
2011年08月12日 金曜日
プラーク(歯垢)とは
プラークとは、お口の中の細菌の塊である歯垢(しこう)のことです。食べかすのことではありません。
肉眼的には、歯の表面に付着する乳黄白色の粘り気のある皮膜です。
このプラークは、食べ物の食べかすなどの養分で、どんどん増殖していきます。
プラークの中の細菌には、むし歯や歯周病(歯槽膿漏)の原因菌が多数存在しています。
口臭の原因にもなります。
歯垢の1mgの中には、およそ2~3億の細菌がいるといわれます。バイオフィルムという細菌の共同体を作り、悪さをします。
プラーク(歯垢)が長い間歯に着いたままになっていると、唾液中のカルシウムが沈着して石灰化して歯石になります。
歯石になると歯ブラシでは落とせなくなります。
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