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2020年05月11日 月曜日
歯を支える骨
歯を支える骨を歯槽骨(しそうこつ)と言い、ベースになる骨を顎骨(がっこつ)と言います。
支えの骨を失わないようにするには
歯周病、虫歯からくる根尖病変、歯の破折、骨粗鬆症をはじめとする全身疾病などで
歯を支える骨は失われていきます。
レントゲン写真や臨床症状により、自覚症状がなくても骨の喪失が認められれば、
早期に対策を取り治療することで重症化を防ぐことができます。
炎症や咬合をはじめとする力により骨の喪失が起こってくるので、
その原因は何かを突き止めることにより解決の糸口を見つけていきます。
歯の喪失よりも恐ろしい骨の喪失
不幸にも歯を喪失しても、インプラントやブリッジ、義歯により機能を維持することはできます。
しかし、骨、特にベースの顎骨まで喪失してくると、修復は困難を極めます。
骨を増やす治療もありますが、誰でも、いつでも外科的な処置を受けて満足できるとは限りません。
従って、予防的に骨を失わないようにすることが大事です。 -
2020年05月04日 月曜日
超音波スケーラーの進化
歯石を取り除くのに超音波スケーラーが活躍します。
昔は、歯肉縁上の歯石を取り除くのに超音波スケーラーが使われていました。
縁下にある歯石ははデリケートで歯肉や歯根を傷めるため、手用スケーラーで取り除いていました。
歯根専用のチップ
最近では、歯肉縁下でも超音波の強さをコントロールでき、チップの種類も豊富になっています。
根分岐部専用のチップもあり、手用スケーラーが操作しにくい場合でも挿入できれば取り除くこともできます。
根管専用のチップ
根管治療においてもファイルの振動により機械的清掃を可能にしました。
根管口明示のためのダイヤモンド付きチップなど、役に立っています。
さらに、根管にある破折ファイル除去用のチップも登場しました。
今や超音波は歯石だけでなく、根管、窩洞形成など多目的に利用されています。 -
2020年04月27日 月曜日
咬み合わせの負担が歯周病の悪化を招く
咬み合わせ? 無理な咬み方なんかしていないよ。
と思っている方が多いと思います。
次の事項に自分が該当しないかを確かめてください。
1. 虫歯や欠損を放置している
ほかの歯に咬み合わせの負担がかかります。
入れ歯はなくても咬めるし、入歯はうまくいかないのではめていないなどの場合は特に注意が必要です。
2. 歯並びが悪い
咬み合わせが悪い、あるいは咬み合わさっていない部分がある場合も注意が必要です。
3. 歯ぎしりや食いしばり
無意識のうちに過度な力がかかります。
4. 片咬みの癖がある
ついつい、咬みやすいほうしか使わなくなる。
何故、噛み合わせの負担がかかると歯周病が悪化するのか?
実は、歯周病の軽微な炎症でも、力が加わることにより歯周組織の破壊が重症化することが知られています。
歯の周りの骨が歯根方向へ吸収する(垂直性骨吸収)、早期接触による歯周組織の破壊、歯の咬耗などが
繰り返されると歯周炎が進み、やがて動揺も起こってきます。 -
2020年04月20日 月曜日
なぜプラークが落としにくい?
歯周病や虫歯を予防するには、プラーク(歯垢)中の歯周病原菌や虫歯菌を
丁寧に取り除いて清掃する必要があります。
プラークがうまく落とせない理由
1. 口をゆすいでも落とせない。
プラークは不溶性グルカンといって水には溶けない状態で形成されています。
機械的にハブラシなどで取り除く必要があります。
2. ブラシが当たりにくいところに付着する。
歯は根本1/3付近に最大豊隆部があり、そこから根本側にくびれています。
ブラシがそのくびれにうまく当たらなればプラークが落とせません。
3. 歯の付け根の歯石や修復物辺縁にはプラークが付きやすい。
歯石の表面はザラザラなのでプラークがつき安く落としにくい。
修復物の辺縁にもプラークは付きやすい。
ブラッシングについてはその人のお口の状態により差があるので、
歯科衛生士に指導を受けましょう。 -
2020年04月13日 月曜日
歯周病は悪化させないことが大事
歯周病は、かかりやすく、再発しやすい疾病です。
炎症を繰り返すたびに、歯周組織が失われて行きます。
従って炎症を起こさない、悪化させないことが大切になってきます。
悪化させないようにするためには
1. 歯磨きを丁寧にする。
当たり前のことでが、歯周病が進むと歯の付け根、歯間部の清掃が大変になってきます。
磨くタイミング、歯磨きのポイントなどを歯科衛生士に教えてもらうようにお勧めします。
2. プラークが残らないようにお口の環境を整える。
例えば、虫歯や治療中のところがあるとそこにプラークがたまりやすくなります。
かぶせものの下の隙間ができるように場合も、躊躇なく治療してもらいましょう。
3. 定期健診をしましょう。
自分自身で気が付かない場合もあります。
歯周ポケットの深さ等はなおさら自分ではわかりません。以前の状態と比較して変化がないか調べてもらいましょう。
4. 生活習慣に気を配りましょう。
歯周病のリスク員である生活習慣にも気をつけましょう。
免疫を落とすような生活の乱れも、炎症を悪化する原因の一つです。
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