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2013年02月04日 月曜日
小帯手術 名古屋市天白区のコンドウ歯科
小帯とは、歯肉から唇、ほっぺたに延びるヒダ状のスジのことです。
舌の下にもヒダがあります。主なものは、
上唇小帯・・・上の前歯の間から唇に延びるヒダ
頬小帯・・・上下の小臼歯付近からほっぺたにつながるヒダ
舌小帯・・・舌の下側にあるヒダ
小帯frenumは、筋肉線維を含む粘膜のヒダです。先天的に過剰に発達したものと、歯周病により歯肉が退縮して歯肉辺縁に接近して異常な状態になったものとがあります。小帯手術の適応症
1. 小帯が辺縁歯肉に接近して付着歯肉が狭く、歯ブラシの使用時に小帯が傷つきやすく、うまく磨けない場合。
2. 小帯が歯肉辺縁に付着して口唇や頬が動くときに小帯が歯肉辺縁を引っ張って歯周ポケット壁が開いてしまう場合。
3. 小帯が歯間乳頭や口蓋側にまで達していて、歯間離開や不正咬合を生じる原因になっている場合。
手術の方法
小帯の異常程度、残っている付着歯肉の幅、口腔前庭の深さ、ポケットの深さなどにより術式を選びます。
1. 小帯を切除する。
2. さらに遊離歯肉移植術、または結合組織移植術を加える。
3. フラップ手術と同時に行う。
術式
1. 麻酔をして小帯を止血鉗子で挟む。
2. 鉗子の両側にV字状の楔状に切開を入れ、骨膜に達するように小帯を剥離する。
3. 小帯をメスや歯肉鋏で切除する。
4. 縫合をする。口唇頬粘膜側のみを縫合し、歯肉側は付着歯肉獲得のため縫合せず、パックで押さえる。 -
2013年01月28日 月曜日
妊娠すると歯周病になる?
妊娠すると歯肉炎が増悪することがあります。妊娠性歯肉炎と呼ばれています。この歯肉炎は、妊娠が直接的原因ではなく、プラークによって生じた炎症が妊娠による性ホルモン(プロゲステロンとエストロゲン)の増加により、炎症反応が強く生じたものです。
一般的に、口腔清掃が悪く妊娠前から歯肉炎になっていた女性は、妊娠により増悪します。一方、妊娠前に歯周組織が健康で口腔清掃が良い女性はに妊娠性歯肉炎はほとんど起きません。原因
1. 初発因子はプラーク(歯垢)です。
口腔清掃が不良なことが最大の原因になります。
修飾因子(増悪因子、リスクファクター)
1. 妊娠によるプロゲステロンの増加とそれによる微細血管系の変化
2. つわりなどにより、ブラッシング十分行えないこと
3. 歯周病菌Prevotella intermediaの関与が疑われる
症状
1. 歯間乳頭が赤く腫脹して、軟かく出血しやすい。
2. 歯肉炎は妊娠2~3か月より増悪して、8か月頃ピークに達し、出産後には軽減します。
治療法
1. プラークコントロールをする。
2. スケーリング・ルートプレーニングをする。
3. 口腔清掃指導を受ける。 -
2013年01月14日 月曜日
歯周病の基本治療とは 名古屋市天白区コンドウ歯科
歯周基本治療は、歯周病の最大の原因であるプラーク(歯垢)を減少させて炎症を軽減し、さらに咬合性外傷(過度な咬合力による歯周組織の損傷)を改善し、病気の進行を阻止することを主な目的として行われます。すべての歯周病の方に最初に行う基本的な治療です。
イニシャルプレパレーションinitial preparation初期治療、原因除去療法とも呼ばれています。歯周基本治療では、歯周病の原因を除去します。
1. 口腔清掃指導
ブラッシングは、プラークを減らすための基本的な日常動作で、最も大切です。習慣的に正しい歯磨きの方法を身に着けることが大切です。
2. 歯石除去、不適合なつめものや冠の除去
歯石は表面に凹凸があるのでプラークがたまり易く、不適合な補綴物(つめ物、かぶせ物)もその辺縁にプラークがたまりやすいのです。そのようなブラッシングの効果の妨げになる物を取り除きます。
3. 咬合性外傷
グラついたり痛くて噛めないような歯は、炎症が軽減せず、うまく治りません。咬み合わせを調整して、暫間固定(隣同士の歯を一次的につないで連結する)を行います。歯ぎしりなどの過度な力、知覚過敏などの治療もします。 -
2013年01月07日 月曜日
歯ぎしりは歯周病悪化の原因
歯ぎしりは、寝ている間に無意識に行っていることが多いです。ギリギリという音がして歯をすり減らすばかりではなく、歯茎にも負担がかかります。
歯周病で炎症を起こしている歯茎に強い力が加われば、さらに炎症が強くなり、歯を支えている歯槽骨へも強い力が加わります。その結果、歯槽骨の破壊が進み重度の歯周病になります。次のような状態があれば、もしかしたら「歯ぎしり」のためかもしれません。
■ こんな症状はありませんか?
1. 朝起きた時にアゴがだるいと感じたことがある。
2. 歯ぎしり音があると言われた。
3. 肩こり、偏頭痛、首筋のコリがある。
■ 歯の状態
1. 高度の咬耗(すりへり)、年齢を考慮しても減っている。
2. 通常咬み合わせている部分から離れた位置の摩耗がある。
3. 頬粘膜に歯列の圧痕がみられる。
■ 触診(触った時の状態)
1. 歯の動揺度が増加する。
2. 咀嚼する時に使う筋肉が肥大している。
3. 顎関節部に圧痛がある。
■ 歯周組織の状態
1. 重度の歯周炎、特に、炎症が比較的軽度であるのに高度の骨破壊(垂直的骨吸収)がみられる。
2. 臼歯の歯周炎、根分岐部病変の進行がみられる。 -
2012年12月31日 月曜日
生活習慣改善が歯周病予防対策になる
歯周病対策は正しい歯みがきと生活習慣改善がキーポイントになります。不摂生な生活習慣が知らず知らずのうちに歯周病を引き起こし、進行させるのです。
歯周病は生活習慣病といわれ、歯周病細菌によって引き起こされる感染症ですので、免疫力が低下しているときはどうしてもかかりやすくなってしまいます。■ 全身的リスクファクターとなる生活習慣
1. 睡眠不足、精神的ストレスといったものは、日常ありがちなことですが体の抵抗力を低下させ、生活のリズムが乱れるので歯周病にかかりやすくなったり、治りにくくなります。
2. 食生活においても、甘いもの、やわらかいものばかりを多く食べる習慣はプラーク(歯垢)を増殖させ、付着させやすくします。また、不規則な食事、栄養の偏りは全身の健康に悪影響を与えます。
3. 喫煙
タバコのニコチンは、血管を収縮させ歯肉に十分な血液が供給されないため、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。また、タールは歯にこべり付き、プラーク=歯周病菌が付きやすくなります。
4. 生活習慣病である糖尿病、高血圧、高脂血症
糖尿病は、、喫煙と並んで歯周病の2大危険因子です。糖尿病になると、感染に対する抵抗力が低下するため、歯周病菌にも弱くなります。歯周病菌から出される内毒素が歯肉から血管内に入り込み、血糖値を下げるインシュリンを作りにくくさせます。また、歯周病治療をすると、血糖コントロールが好転すると考えられています。
高血圧や高脂血症の人は、血管にコレステロールがたまり血液や栄養の供給が不十分となります。
5. 貧血、性ホルモンの不調和、腎障害、肥満などもリスクファクターと考えられています。■ 歯周病対策
このように、日常の生活スタイルがそのまま反映されるため、歯周病は生活習慣病の一つとして捉えられています。
生活のリズムを整え、 自己管理の徹底が不可欠です。
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