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    2012年09月17日 月曜日

    口臭の原因になる歯周病

    口臭は、約90%が口腔内に原因があると言われています。その中でも、歯周病が大きなウエートを占めています。
    歯周病菌は、空気が嫌いな菌が多く、歯の間や歯周ポケットの中で増えて口臭を発生する原因となります。歯の間の食べかす、口腔内の代謝によって剥がれ落ちた上皮、血液の成分などのタンパク質が、口腔内の細菌によって、分解されることによって口臭の原因であるメチルメルカブタン、硫化水素、ジメチルサルファイド などの物質を発生させます。

    ■ 口臭の原因
    1. 生理的口臭
    誰にでもあるもので、朝起きた時やお腹が空いている時、緊張している時などは、お口が乾燥しているため、普段口臭がない人でも口臭が強くなることがあります。加齢や睡眠不足、ストレスなどによって唾液の分泌量が少なくなるとお口の中の細菌が増殖して臭いのもとになる原因物質を作り、口臭となります。
    2. 病的口臭
    口腔内の疾患・・・歯肉炎、歯周炎、重度の虫歯、口内内の炎症、舌苔などが原因しています。
    全身疾患・・・耳鼻科疾患(鼻炎、副鼻腔炎)、消化器疾患(胃潰瘍)、呼吸器疾患などや、糖尿病、高熱疾患などで起こります。
    自分自身では治せないので、病院へ行きましょう。
    3. 外因的口臭
    臭いが強い食べ物(ニンニクやニラなど)を食べた時、タバコやお酒なども口臭の原因になります。

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    2012年09月10日 月曜日

    歯茎が痩せてきて、少し歯がぐらつきます。

    ■ 質問
    歯茎が痩せてきて,少し歯がぐらつきだしました。何か良い方法はないでしょうか。

    ■ 考えられる原因
    1. 歯周病
    歯磨きの時に出血したり、歯肉が赤く腫れている様であれば歯周治療が必要になってきます。
    2.強すぎるブラッシング
    間違った方法での歯ブラシ、例えば、ブラッシングの時に力を入れ過ぎたり、ロングストロークにし過ぎたり(大きく動かし過ぎ)、歯間ブラシを無理に通したりなどが考えられます。ブラッシングの時に力が強いと歯肉への刺激が大きく、そのせいで歯肉が下がってきます。
    3.  咬み合わせの影響
    その歯だけ強く咬み合わせが当たっている場合、歯茎が痩せて歯根が見えてきます。また、歯軋りなどで極度な力が加わった場合も影響が出ます。
    4. 歯列矯正をしている人は、歯が動いたことが原因だったりすることもあります。
    5. 加齢により歯肉が退縮してきます。

    ■ 歯肉痩せの回復方法
    まず原因がはっきりしていれば、その原因を取り除くことが大事です。
    正しいブラッシングの方法をマスターしましょう。
    1. 歯周外科
    歯周病で骨まで減っていれば歯周再生療法で、エムドゲイン法、GTR法、骨造成などを行います。
    2. 歯肉移植
    歯ぐきのボリュームが足りない場合には、歯ぐきの移植や結合組織の移植などが考えられます。ただし、重度の歯周病や、原因が除去できない場合などは移植が不可能です。

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    2012年09月03日 月曜日

    糖尿病が歯周病を進行させる原因

    糖尿病と歯周病が深い関係にあることは、最近話題になっています。では、なぜ糖尿病が歯周病を進行させるのでしょうか?
    そのメカニズムの一部が明らかになってきました。
    ■ 糖尿病が歯周病を進行させるメカニズム ■
    1. 血管壁の変化
    末梢血管などの血管壁が、退行性変化や基底膜の肥厚を生じ、栄養や酸素の供給が低下することにより歯周病が悪化する。
    2. 生体の防御機構の変化
    糖尿病の特徴である血管系の異状により、歯周組織の防御機能の中心的役割をする好中球の機能が低下する。
    3. 口腔内、特に歯肉縁下の細菌叢の変化
    MashimoらGencoグループは、糖尿病患者の中でも若年性(インシュリン依存性糖尿病)で歯周炎に罹患しているものでは、Aggregatibacter actinomycetemcomitansやCapnocytophagaなどの為害性の強い菌が多く、いわゆる若年性歯周炎と類似した細菌叢を形成している。
    成人のインシュリン非依存性糖尿病では、成人(40歳以降)の重度歯周炎患者に見られるPrevotella intermediaやPorphiomonus gingivalisが多く、これらの細菌の存在が高度な歯周組織の破壊に関与している。

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    2012年08月28日 火曜日

    ストレスと歯周病

    ストレスは、歯周病を悪化させるリスクファクターとして働きます。
    ストレスは、種々の症状や疾患の原因になることが知られていますが、歯科では、急性壊死性潰瘍性歯肉炎ANUGとの関係が注目を浴びています。また、心理・社会的ストレスと歯周病の関係について調査が行われ、両者間に相関関係があると報告されています。
    ■ 歯周病とストレスとの関係
    1. ストレスは歯周病治療の効果を低下させ、メインテナンスを困難にするリスクファクターになります。
    2. ストレスはブラキシズムを誘発して、歯周組織に咬合性外傷を引き起こします。
    3. 脳下垂体から副腎皮質ホルモンが分泌され、免疫力が低下します。
    4. 自律神経に働き、交感神経の亢進による血液循環の悪化や唾液量の減少が生じます。
    5. 一方、歯周病は、その症状(歯肉の腫れ、疼痛、出血、口腔内の不快感、歯の動揺、咀嚼障害など)により、ストレスの原因になります。

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    2012年08月23日 木曜日

    歯周病で奥歯の根の間の骨が溶けている、と言われた

    根部分岐部病変とは?
    下の奥歯の歯根は2つ、上の奥歯の歯根は3つに分かれている場合が多いです。根っこの間の骨が溶けている場合は、歯周病がだいぶ進んでいます。歯周病による多根歯の分岐部に起こる歯周組織の病変のことを根分岐部病変と言います。
    ■ LindheとNymanの分類 (1975年)
    1度 (初期) 根分岐部に歯周プローブ(探針)は入るが、歯の幅の1/3以内である。
    2度 (部分期) : 根分岐部に歯周プローブが1/3以上入るが、貫通はしない。
    3度 (全体期) : 完全に 根分岐部の付着が破壊され、頬舌的あるいは近遠心的に歯周プローブが貫通する。
    ■ 症状
    根の間の歯肉が腫れる。膿が出る。
    噛むとき歯が浮いた感じになり、痛くてしっかり噛めない。
    などの症状が、繰り返して起こってきます。薬などを使っても暫くするとまた症状が出てきます。
    ■ 治療方法
    根分岐部の骨吸収程度により治療法が異なります。
    初期なら、 スケーリング・ルートプレーニングや咬合調整を行います。さらに、GTR法、エムドゲイン法、骨移植術などを使って歯周外科を行い歯周組織の再生を期待します。症例によっては、ルートセパレーション(歯根を分割する)、トンネリング法(貫通部分を歯間ブラシで清掃しやすいようにくぐり抜ける形態にする)を行います。
     
    しかし、3度の貫通してしまう時期になると、抜歯になってしまうケースが多くなります。片方の根を保存できるケースもあります。
    ■ 予後
    上手く歯周織が再生してポケットがなくなれば、予後は良好です。
    しかし、骨吸収程度が強い、分岐部の細い間に病巣が残る、などの場合は、炎症を繰り返して症状が進んでいきます。

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