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    2012年10月15日 月曜日

    食べ物が歯にはさまる

    歯の間に食べ物がはさまる事を食片圧入と言います。
    ■ 食片圧入による歯周組織の破壊
    食事の時、食べ物が歯にはさま隣接歯との接触点から歯間乳頭部へ咬み込まれると、歯肉に傷がつくとともに圧迫力が歯根膜や歯槽骨に加わり、咬合性外傷が生じます。
    さらに残留する食物残渣にプラークがたまり細菌が増殖します。歯周組織を高度に破壊する悪循環となります。
    ■ 治療方法
    1. すぐに歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスなどで食物残渣を除去します。
    歯肉を傷つけたり、さらに歯肉を押し付けないように注意して食べかすや線維性のの食片を取り除きます。
    2. 歯科医院での治療を受けます。
    ・ 歯肉の炎症に対する処置・・・歯肉の消毒、投薬など
    ・ 噛み合わせの調整・・・間に噛みこむ歯の山と谷の調整
    ・ 開いてしまった歯間部の治療・・・連結冠、連結の詰め物など 
    ・ 溶けてしまった歯槽骨の治療・・・歯周外科、歯周再生療法など

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    2012年10月08日 月曜日

    歯周病と骨粗鬆症

    骨粗鬆症とは、骨密度の低下により骨が疎な状態となり、骨がもろくなっている状態を言います。骨成分、骨量の減少により骨髄など骨の中の空隙が増加します。高齢者や閉経後の女性に多く、骨折しやすくなります。
    骨密度は、カルシウム摂取量の減少、カルシウム吸収率の低下により血液中のカルシウム量が低下すると、破骨細胞が活性化して骨を破壊し、血中のカルシウムを補う骨により低下します。
    ■ 歯周病との関係
    1. 骨粗鬆症の方は、歯槽骨吸収が有意に高いという報告があります。
    2. 骨粗鬆症は、抜歯後の顎堤吸収のリスクファクターです。
    従って、歯周病のリスクを高める可能性があると考えられます。
    ■ 骨粗鬆症の予防法
    1. 運動をする。
    適度な運動により骨に負荷をかけると骨にマイナス電位が発生してカルシウムが吸収して骨が増加します。
    2. 食事で吸収性の良いカルシウムを摂る。
    3. ビタミンDをとる。

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    2012年10月01日 月曜日

    口の中がネバネバする

    ■ 質問
    口の中のネバネバが気になっています。寝起きやのどが渇いているときは、特に感じられます。
    ■ 答え
    歯周病、磨き残し、ストレス、ドライマウス、加齢などの原因が考えられます。その原因に応じた対応策を取りましょう。
    A  歯周病
    歯周病になると、歯の間や歯周ポケットなどにプラークや歯石がたまり、歯肉に炎症が起きます。急性炎症で腫れていない限り、自覚症状は乏しいので、慢性的に内部で炎症が起きていても、ほとんど気が付かないことが多いのです。歯周病菌から作られる毒素や浸出液、出血、膿、上皮の剥離細胞などが「ネバネバ感」となります。歯周病治療が必要です。
    B. 磨き残し
    特に夜、歯を磨かなかったり、磨き残しがあると、朝ネバネバ感が気になります。歯の間、歯の付け根、噛み合わせの溝のところは、汚れがたまりやすいので丁寧に磨きましょう。
    C. ストレス
    ストレスを感じたり溜めてしまうと、胃腸障害になったり、自律神経に影響が出て唾液の分泌量が減ってしまいます。ネバネバ感だけでなく、口臭の原因にもなります。ストレスや緊張している状況では、交感神経の方が優位となるので、唾液の分泌が抑制されます。慣れない人が、他人の前でスピーチをすると、緊張(ストレス)して口の中がカラカラに渇くのはそのためですね。
    D. ドライマウス
    ドライマウスは、唾液の分泌量が減り、お口が渇くことです。原因は、口で呼吸をしたり、加齢や精神的な緊張などによるストレスや、糖尿病・腎臓病などの病気、薬の副作用などがあります。ドライマウスの原因と考えられる薬は、風邪薬、抗ヒスタミン剤、血圧降下剤、抗うつ剤など薬剤などが挙げられます。
    E. 加齢
    加齢により唾液腺という組織が萎縮し、唾液の出る量が減ります。また、筋肉の衰えにより噛む回数の減少、機能の減少など、生活習慣によるものが加わります。唾液の量が減少すると口の中が不潔になり、ネバネバ感が出ます。

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    2012年09月24日 月曜日

    細胞シートによる歯周再生

    細胞シートとは、現在注目を集めている再生医療の一つで、自分自身の細胞から作るため、拒絶反応や感染の危険性も低い移植ができるという特徴を持っています
    歯周組織再生シートは、株式会社セルシードによって製品開発がすすめせれています。
    歯周病によって失われた歯周組織の再生を目的として、現在、共同研究が行われており、臨床研究開始へ向けた準備が進められています。
    ■ 歯周組織再生シートの特長
    歯周病は歯周病原性細菌が初発原因の炎症性の疾患です。歯を支えている歯周組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)がだんだん破壊されていく疾病で、歯を失う大きな原因になっています。
    既存の治療法は病原因子の除去を主体としたものであり、歯周組織の再生までは困難とされてきました。そこで、
    自分自身の親知らずなどから採取した健全な歯根膜細胞等を原料として作製した歯根膜細胞シート(歯周組織再生シート)を歯周病患部に貼付することによって、歯周病で失われた歯根膜組織の再生を促進するというものです。
    歯根膜は、歯の根と歯槽骨をつなぐ組織です。この歯根のセメント質と、歯茎双方の再生に関わる歯根膜細胞を原料としてします。

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    2012年09月17日 月曜日

    口臭の原因になる歯周病

    口臭は、約90%が口腔内に原因があると言われています。その中でも、歯周病が大きなウエートを占めています。
    歯周病菌は、空気が嫌いな菌が多く、歯の間や歯周ポケットの中で増えて口臭を発生する原因となります。歯の間の食べかす、口腔内の代謝によって剥がれ落ちた上皮、血液の成分などのタンパク質が、口腔内の細菌によって、分解されることによって口臭の原因であるメチルメルカブタン、硫化水素、ジメチルサルファイド などの物質を発生させます。

    ■ 口臭の原因
    1. 生理的口臭
    誰にでもあるもので、朝起きた時やお腹が空いている時、緊張している時などは、お口が乾燥しているため、普段口臭がない人でも口臭が強くなることがあります。加齢や睡眠不足、ストレスなどによって唾液の分泌量が少なくなるとお口の中の細菌が増殖して臭いのもとになる原因物質を作り、口臭となります。
    2. 病的口臭
    口腔内の疾患・・・歯肉炎、歯周炎、重度の虫歯、口内内の炎症、舌苔などが原因しています。
    全身疾患・・・耳鼻科疾患(鼻炎、副鼻腔炎)、消化器疾患(胃潰瘍)、呼吸器疾患などや、糖尿病、高熱疾患などで起こります。
    自分自身では治せないので、病院へ行きましょう。
    3. 外因的口臭
    臭いが強い食べ物(ニンニクやニラなど)を食べた時、タバコやお酒なども口臭の原因になります。

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