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    2014年06月16日 月曜日

    ディスタルウェッジ手術 名古屋市コンドウ歯科

    ディスタルウェッジ手術は、最後臼歯の遠心面のポケット除去を目的としたフラップ手術です。
    最後臼歯遠心のポケットを除去するには、歯肉切除術により、取り除きます。
    ディスタルウェッジ手術の術式
    1. 歯肉弁を切開、剥離する。
    2. 内部のポケットを形成する上皮と結合組織を除去する。
    3. 幅はポケットの深さで、その2倍の長さの三角形上に、しかも内部に行くに従って広めに歯肉を切除します。
    4. 再び歯肉を縫合する。
    切開には#12、キドニーシェイプナイフなどを用います。
    切除方法は、長方形に切除する方法もあります。
    縫合は、最後臼歯部に懸垂縫合したり、最後臼歯部寄りに刺入点を求めることにより、緊密に縫合をします。

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    2014年06月10日 火曜日

    歯周ポケット浸出液量の測定法 名古屋市コンドウ歯科

    歯周ポケット(歯肉溝)浸出液GCF量の測定方法
    1. ペーパーストリップスを一定時間歯肉溝や歯周ポケットの中に入れるか、入り口に置き、浸出液を採取して測定します。
    2. マイクロピペット法と言って、ガラスやプラスチック製の毛細管をポケットに挿入して採取します。
    ペーパーストリップスの侵襲液量の測定
    1. 電気的GCF測定器(ペリオトロン)を用いて測定する。
    2. 0.2 %のニンヒドリンでストリップスを染色して、着色した部分の面積を測定する。
    3. 顕微鏡下で、浸出液でぬれた部分の面積を測定する。
    浸出液の生化学的、細菌学的検査
    浸出液のコラゲナーゼやリソゾーム酵素、LPS(リボ多糖類、内毒素)、プロスタグランジンE2、
    インターロイキン、細菌の産生する酵素、白血球の機能などを調べる方法が開発されつつあり、
    歯周組織の破壊の程度や病変の活性度を知るのに役立つ可能性があります。

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    2014年06月02日 月曜日

    歯肉弁根尖側移動術 名古屋市コンドウ歯科

    歯肉弁根尖側移動術は、ポケットをなくす歯周外科の一種です。
    歯周ポケットをなくすのに歯肉切除術をすると、付着歯肉の幅が減少したり、すべて失われたりすることもあります。
    これを避けるために歯肉弁を剥離して、根尖側に移動を行い、縫合します。
    こうすれば付着歯肉の幅を保ったままポケットを除去することが出来ます。
    適応症
    1. ポケット内露出根面への付着を狙わず、付着歯肉を減少させずにポケット除去したい場合。
    通常歯肉を根尖側へ移動すると歯根が露出するので、ポケットは比較的浅く(4~6mm程度)、
    骨吸収は比較的少なく水平性吸収の場合が適応になります。
    2. 齲蝕が歯肉縁下まで進行していて、歯肉縁上まで露出させたい場合。
    かつ、付着歯肉をできるだけ失いたくない場合です。
    骨頂辺縁に齲蝕が近接している際は、骨切除術を併用します。
    術式
    1. 左右2つの縦切開と、歯肉辺縁への逆斜切開により、歯肉弁を剥離します。
    2. 剥離は歯肉粘膜境を超えて十分に行います。
    3. 歯肉弁を根尖側に移動します。
    4. 歯肉弁辺縁が骨頂部に位置するように、まず縦切開部を縫合します。
    5. 続いて、歯間部を緩く縫合します。
    新しくできた前庭部を骨膜縫合すると歯肉弁が安定します。

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    2014年05月26日 月曜日

    歯周パック 名古屋市 コンドウ歯科

    歯周パックとは、歯周外科後などの軟弱な歯茎を保護するためのペースト状の被覆材です。
    目的
    1. 歯周外科(歯肉剥離掻爬術、歯周形成外科など)によって生じた創面の保護をします。
    2. フラップ手術や歯周掻爬術などで歯肉弁を骨面や歯面に適合密着させます。(通常1週間装着)
    3. 小帯切除術や口腔前庭拡張術では、創面の密着を防ぎ、前庭を広げるなどで用います。(1週間後に交換し、2週間装着)
    4. 高度な動揺歯では、暫間固定の役割もします。
    材質
    1. ユージノール系
    弱い消毒性があるが、逆に刺激性があり、副作用として過敏症を示す人がいる為ほとんど使われなくなりました。
    2. 非ユージノール系
    消毒力がないので、他の抗菌薬を入れているものが多い。
    COE-pack(ペースト状)、Perio-Cure、Peripackなどは柔軟性が残り、
    縫合した後に用いてもパック除去時に、縫合糸に加わる力がすくなく、傷まずに除去できます。

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    2014年05月19日 月曜日

    咬合性外傷による歯周組織の変化 名古屋コンドウ歯科

    咬合性外傷は、過度の咬合力によってと繰り返される組織の牽引や圧迫に伴う歯根膜の物理的損傷や
    循環障害に由来する退行性病変です。
    すなわち、歯周組織の変性や壊死が起こってくるのです。
    圧迫側における歯周組織の変化
    歯周組織加わる力がその適応力を超えている場合には、歯根膜腔が圧迫されます。
    狭くなった歯根膜腔の血管には循環障害が起こってきます。
    さらに力が強い場合には、破骨細胞が現れて、圧迫部に破骨の吸収が起こってきます。
    牽引側の変化
    咬合力が歯周組織の適応力を超えた場合には、牽引側の歯根膜線維は伸展され、
    歯根膜腔は拡大され歯槽骨面には骨の新生が見られます。
    さらに牽引する力が強い場合には、歯根膜線維は伸展し硝子様変性を起こし、
    循環障害(出血や血栓形成)を伴うこともあります。
    歯根膜線維がさらに進展されると、断裂したり、セメント質が剥離、歯槽骨の吸収も見られます。

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